しかしスケーツは「(申請にあった)取引の構造を見るかぎり、ウェールズ政府がリスクの50%以上を負担することとなってしまう」としたうえで、以下のように語った。

「その理由は、政府が債務を引き受ける2.1億ポンド(約300億円)にあたる部分が、融資パッケージ全体の他の要素よりも高いリスクをはらむものだからだ」

「結論として、適正評価プロセス中に行ったONS(国家統計局)および大蔵省との協議も踏まえ、サーキット・オブ・ウェールズのプロジェクト全体での債務総額3.73億ポンド(約533億円)はウェールズ政府の資本投資における非常に大きなリスク要因に分類されるという評価を下すに至った」

 スケーツは、この総額は大規模な病院1棟、学校10校ないし5,000戸の取得可能な新築住宅の建設費に相当するとした。

 サーキット・オブ・ウェールズの提案を却下した後、政府は代替策として向こう10年間にわたり1億ポンド(約143億円)の資金を拠出して、新たにエブブ・ベールに自動車テクノロジーに関するビジネスパークを建設するとした。

シルバーストンで行われているイギリスGP
シルバーストンで行われているイギリスGP

 国からの融資却下は、サーキット・オブ・ウェールズにとっては致命的な打撃となる恐れもある。このプロジェクトは6年前に掲げられたものの、これまで何度も計画に遅れをきたし、また実現可能性についての絶え間ない疑問にさらされてきたものだ。

 サーキット・オブ・ウェールズは、2015年から2019年までの5年間、翌5年のオプション付きで、イギリスでのMotoGP開催契約を結んでいる。

 シルバーストンは、ウェールズの計画が遅れ続けているため、MotoGPのイギリス開催が予定どおりに行われるべく介入した。現在、契約は今年のイギリスGPまでは有効となっている。

 もしサーキット・オブ・ウェールズのプロジェクトがこれでとん挫するとしたら、長期間のレース開催を望むシルバーストンは、MotoGPを運営するドルナ社にとって望ましい契約更新の相手となるだろう。

本日のレースクイーン

安西茉莉あんざいまり
2026年 / スーパーGT
R'Qs Racing Girls
  • auto sport ch by autosport web

    20歳でスーパーGTの最高峰に挑む“新人”小林利徠斗に迫った『FORMATION LAP』2026年第1弾が6月5日に公開

    ふつうとちょっとズレてる──20歳で最高峰に挑む新人ドライバー【FORMATION LAP Produced by auto sport】2026 Episode 1

  • auto sport

    auto sport 2026年8月号 No.1622

    [特集]│多│角│検│証│
    なぜ、日本人はF1で勝てないのか?
    いつか夢を実現するために過去から学ぶ

  • asweb shop

    掘り出し物満載の特別企画『モデルカー祭り!』がautosport web shopで開催中。6月25日まで

    レア物や特別価格商品が満載!
    6月25日まで