「フリー走行の間にいい方のバイクが2回も壊れたんだ。あいにくひとつしかシャシーがなかったから、作業に支障が出てしまった」
マシントラブルに見舞われた翌日、ウエットコンディションで行われた予選で、ロッシは9番手を獲得。決勝レースではオープニングラップで6番手にまで順位を上げたものの、トップ集団に加わることはできなかった。
「僕は3列目からスタートしたけれど、ここではオーバーテイクがとても難しい。もし少し前からスタートできていれば、ペロドサに追いついて、きっと表彰台争いができただろう。だけど、レースがドライだったのはラッキーだったよ。僕はウエットコンディションでは苦労していたからね」
第9戦のドイツGPを終え、ロッシは119ポイントでランキング4位。トップのマルケスから10ポイント差の位置につけている。今年のチャンピオンシップは混戦の様相を呈しており、マルケス、ビニャーレス、ドビジオーゾと、グランプリごとにランキングトップが入れ替わっている状況だ。
「素晴らしい気分を味わうこともあれば、別のサーキットではもっと苦しむこともある。重要なのは、ちゃんとポイントを獲得するということなんだ」
「僕らはいい方向に進んでいるよ。僕らはサテライトチーム、テック3の前でレースを終えようとしたけれど、チャンピオンシップのことを考えたら、僕とマーべリックは彼らの前にいる。それはつまり、この9戦でサテライトチームよりも僕らの方が多くポイントを獲得してきたということだからね」
