SBK第9戦アメリカ決勝レース1:ジョナサン・レイが今シーズン8勝目を記録

　SBK(スーパーバイク世界選手権)第9戦アメリカラウンドは、アメリカのラグナ・セカで決勝第1レースを行ない、ジョナサン・レイ（カワサキレーシングチーム）が優勝した。

　決勝第1レースは気温22度、路面温度46度のドライコンディションで争われた。ポールポジションスタートのトム・サイクスがレースをリード、レイが2番手、チャズ・デイビス（Aruba.it レーシング-ドゥカティ）が3番手に続き、この3人が序盤から後続にリードを取ってトップ争いを展開する。

　5周目の3コーナーでデイビスがトップに浮上するが、続く6コーナーで転倒を喫しリタイアに。再びサイクスがトップ、レイが2番手となり、ダビデ・ジュリアーノ（Aruba.it レーシング-ドゥカティ）が3番手に浮上する。そして、この周にレイがサイクスを交わしてトップに立つ。
　レース中盤までこのオーダーでトップ集団を形成するが、13周目の8コーナーでジュリアーノが転倒しリタイア。トップ争いはサイクスとレイのチームメイト同士の戦いとなる。

　トップ争いは終盤まで接近戦となったものの、17周目のコークスクリューでレイがミス、その間にサイクスがトップに浮上する。しかし、20周目の3コーナーでレイはトップを奪還すると、サイクスとの差を開いてそのままトップでチェッカーを受け、今シーズン8勝目を記録した。コンマ819秒遅れの2位にサイクスが入賞。

　3番手争いはジュリアーノのリタイアでニッキー・ヘイデン（ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム）が浮上し、終盤にはアレックス・ロウズ（パタ・ヤマハ・オフィシャルWSBKチーム）、ロレンツォ・サバドーリ（イオダレーシングチーム）、マイケル・ファン・デル・マーク（ホンダ・ワールドスーパーバイクチーム）が加わり4人によるバトルとなる。最終ラップの最終コーナーでファン・デル・マークがヘイデンのインを差して前に出るが、立ち上がりでヘイデンが抜き返し、ヘイデンがホームレースで3位表彰台を獲得した。

　僅差でファン・デル・マークが4位、ロウズが5位、サバドーリが6位でチェッカーを受けた。
　7位にチャビ・フォレズ（バーニレーシングチーム）、8位にジョルディ・トーレス（アルテアBMWレーシングチーム）、9位にアレックス・デ・アンジェリス（イオダレーシングチーム）、10位にニッコロ・カネパ（パタ・ヤマハ・オフィシャルWSBKチーム）が入賞。

　レオン・キャミア（MVアグスタ・レパルト・コルセ）が11位、アンソニー・ウエスト（ペデルチーニレーシング）が12位、ジョシュア・ブルックス（ミルウォーキーBMW）が13位、カレル・アブラハム（ミルウォーキーBMW）が14位、ロマン・ラモス（チームゴーイレブン）が15位に入賞した。

■SBK第9戦アメリカ決勝レース1