2016.09.04 ロードレース世界選手権 第12戦 イギリスGP 決勝
[MotoGP] クラッチロー2位で2戦連続表彰台獲得。マルケスは4位で総合首位をキープ、ペドロサ5位でフィニッシュ
2016年9月4日(日)・決勝
会場:シルバーストーン・サーキット
天候:雨のち曇り
気温:18℃
コースコンディション:ドライ
観客:7万3310人(3日間:15万5550人)
MotoGP レポート
第12戦イギリスGPは、終日、雲の多い一日となりました。気温は18℃までしか上がらない難しいコンディション。そのため、今大会もタイヤ選択がレース結果に大きく影響することになりました。前後ともにハード側の選択をした選手たちが表彰台を獲得し、地元ファンの声援を受けるカル・クラッチロー(LCR Honda)が、し烈な2位争いから抜け出して2位でフィニッシュしました。
今大会は、スタート直後に大きな転倒事故があり赤旗中断。“クイックスタート”で再開されたレースは、20周から19周に短縮されて行われました。その中で、今季初のポールポジションから好スタートを切ったクラッチローは、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、アンドレア・イアンノーネ(ドゥカティ)、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)と2位争いとなるセカンドグループを形成。目まぐるしくポジションを入れ替える激しい戦いとなりましたが、積極的に前に出たクラッチローが2位でフィニッシュしました。地元ファンの期待に応えたクラッチローは、総合10位から8位へとランキングも上げることに成功しました。
その集団の中で、クラッチローと激しい2位争いを繰り広げたマルケスは終盤、ラスト2周でブレーキングミス。5番手までポジションを落としますが、最終ラップにチームメートのペドロサを抜いて4位でフィニッシュしました。今大会のマルケスは、フロントにソフト、リアにミディアムと、前後ともにソフト側のタイヤをチョイスしましたが、ハードを選択した選手に比べて厳しい戦いとなりました。その結果、表彰台を逃すことになりましたが、総合首位をキープ。タイトル獲得にまた一歩、前進しました。
予選4番手から決勝に挑んだペドロサは、5戦ぶりに表彰台争いに加わりました。オープニングラップは、ややポジションを落として6番手も、2位争いの集団に加わったペドロサは、最後まで好走を見せました。本来の走りを完全には取り戻していませんが、復活を感じさせる走りとなっただけに、次戦サンマリノGPでは、今季3度目の表彰台と今季初優勝を目指します。
フリー走行、予選で思うように走れなかったティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、決勝ではタイヤの消耗に苦戦しますが15位でフィニッシュしました。これで3戦連続8回目のポイントを獲得しました。ラバトのチームメートで、2戦ぶりに復帰し、3戦ぶりの決勝レースとなったジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、リアタイヤの消耗でペースが上がらず16位。ポイント獲得を果たせませんでした。