ヤマハには2019年に向けた新型シャシーもあるが、それがYZR-M1のグリップとタイヤの摩耗の問題を解決するかどうかを知るには、時期が早すぎるだろう。ヤマハは常にコーナースピードを出せるバイクを製作しているから、2019年のYZR-M1がストップ・アンド・ゴータイプのマシンになることはなさそうだ。

 ヤマハのシャシー担当エンジニアたちは、傾斜角度とタイヤ寿命の課題について他の道を探らねばならないだろう。

 電子制御がヤマハの唯一の問題ではないことが今では分かったものの、彼らはこの分野でも追いつかなければならないのは明白だ。私が辻に、ドゥカティとホンダに続いて彼らもマニエッティ・マレリのスタッフを雇えないのかと尋ねたところ、彼は笑った。

「もしドゥカティかマニエッティマレリの優秀なエレクトロニクスエンジニアを知っていたら、我々に紹介してほしい」と辻は語った。

「だがたとえば、ドゥカティは常にエンジニアを契約で縛り付けている。それがリン(・ジャービス、ヤマハ・レーシングのマネージングディレクター)がいまだにエンジニアを探している理由だ」

 ともかくヤマハは、ミシュランタイヤの性能をいかに引き出すかということの答えを出す必要がある。エンジン、シャシー、電子制御という3点の主要なパフォーマンス要因に小さな改善を施すことで、ドゥカティとホンダとの小さな差を縮めることができるはずだ。

マーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)
マーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)

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