マルケスは前後ミディアム、ドヴィツィオーゾはフロントにミディアム、リヤにソフトのスリックタイヤを選んでレースに臨んだ。結果的にレース終盤までグリップがよかったのはドヴィツィオーゾのタイヤチョイスだった。

「レース終盤にタイヤの右側のグリップがいいことが分かっていたから、最終コーナーで信じられないようなオーバーテイクを仕掛けることができた」とドヴィツィオーゾ。

アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)
アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)

「終盤、マルクのタイヤの方が僕のタイヤよりも摩耗していることが分かったから、最後の最後まで彼の後ろにぴったりついて、最終コーナーで前に出ることができたんだ」

 一方、マルケスは次のようにコメントしている。

「今日はリヤタイヤの選択でミスをした。ソフトのほうがグリップがいいことがすぐに分かった。安定性もミディアムを選択したボクたちよりもソフトのほうがよく、厳しい戦いとなったが、最後まで頑張った。最終コーナーはかなりスライドして、うまく走ることができなかった」

マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)
マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)

 ドゥカティはレッドブル・リンクで負け知らずの4連勝を達成。これまでの4年間、ドゥカティ勢はライバルよりソフト寄りのタイヤチョイスで勝利を収めてきたが、今年もそれは同様だった。

 今シーズン3勝目を記録したドゥカティだが、得意とするコースでは勝てているものの、マルケス駆るホンダRC213Vがエンジンパフォーマンスの面で巻き返しており、最高速データなどではドゥカティはトップクラスのエンジンパフォーマンスを誇っているものの、その差は縮まっているのが現状だ。

 加えてドゥカティは長年抱えている旋回性の問題を解消できずにいる。サマーブレイク前には、ドヴィツィオーゾがこの点に関して、「4年間訴え続けたが、聞き入れてもらえない」と手厳しいコメントを残している。

 オーストリアGPを終えてランキングトップのマルケスとランキング2位のドヴィツィオーゾとのポイント差は58ポイント差とわずかに縮まった。

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