「ポルトガルテストは、鈴鹿8耐の時にHRCの人にテストに行ってもらうかもしれないと言われていました。それがほぼ決まった時にもてぎで怪我をしてしまいました。その状態でテストに行ったほうがいいか迷いましたが、(SBKマシンに)乗るチャンスだったので、予定通り行く方向で準備をすると話しました」
「レースもレオン(・キャミア)の出場が厳しいかもしれないという話が出ていて、テストに行った時には、チームが自分がレースを出る前提の話をしていましたね。(SBKに)出れるなら出たいし、自分からしたらチャンスだと思ったので、出たいと話しました」
高橋にコメントによれば、SBK仕様のホンダCBR1000RR SP2は、全日本で履いているブリヂストンタイヤをベースとしており、ピレリタイヤとマシンのマッチングが決まっていない状況のようだ。ポルトガルでも高橋は厳しい戦いを強いられる可能性は高い。
そんな高橋だがポルトガルに向けては「CBRが全日本ではいい流れで来ていて、SBKでは苦戦している。(ポルトガルの代役参戦は)自分がSBKマシンに乗ったら、その原因がわかるんじゃないかという狙いもあると思います」と話す。
「(岡山と同じく)ポルティマオも苦手ですが、2年前はいきなりレースウイークだったの対し、今年はテストができているので、気は楽です。ブリヂストンでもピレリでもマシンには乗れているので悪くはないと思います」
「SBKの代役参戦は経験にはなると思うし、走らせ方を自分の知識として得られるのは大きい。甘い考えではいけませんが、最善を尽くします」
なお、全日本の現場では2020年に高橋がSBKにフル参戦するのではという噂がささやかれているが、このことについて高橋本人に確認したところ「何も話しがない」とのことだ。
チームを率いる宇川徹監督も高橋の来季SBKフル参戦について話は聞いてないと語るも「全日本でチャンピオンを獲って巧にはとっとと世界に行ってくれという気持ちは強いです。チャンピオンを獲れたら行きますよ」と高橋が世界で活躍することを願っている。
高橋の2020年SBKフル参戦は現実のものとなるのか。まずはSBKポルトガル戦を走り切り、全日本チャンピオンを奪還することが世界へ向けての一歩となるだろう。
