決勝レースではストレートスピードに苦戦するが、コーナーで挽回。ブレーキングの突っ込みとビクトリーコーナーの切り替えしを利用し、前を走るライダーをパスし、最終的にはポジションを5つ上げて14位でフィニッシュしてポイントを獲得した。

「レース的にはすごく満足しています」と山中は決勝の戦いを振り返る。

「自分が型落ちのバイクで、みんなより遅いなか、どうやってストレートで離されないように走るかをレース中に学べました。それによって自分が他と違うラインを走っていたのが影響し他車と接触などもありましたが、強いレースができたと自分のなかで思っています。自分的にはまだまだ納得はしていませんが、いいフィーリングでレースを終えられたと思います」

MotoGP日本GP Moto3クラス決勝ではレギュラーライダーたちと競り合った山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)
MotoGP日本GP Moto3クラス決勝ではレギュラーライダーたちと競り合った山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)

「ストレートで離されてしまうのは仕方ないので、ブレーキングでねじ込んだりしました。それでも抜けなかったので、ビクトリーコーナーの切り替えしで強引に抜くような感じにもなってしまいましたが、みんながやらないような抜き方もできたし、強いレースができたというのは自分にとって自信になりました。もっと勝負強くなって、自分がいたグループの前でゴールできればうれしかったのですが、今ある現状をベストで出せたので良かったと思います」

 そんななかで反省点もあったと山中は語る。「最終ラップの最終コーナーで佐々木(歩夢)選手と(ニッコロ・)アントネッリ選手が接触していて、その際に真ん中で挟まれてしまいました。そこでうまくクロスをかけられていたら、小椋(藍)選手にもストレートで抜かれず、3つポジションは上にいけたというのがありました。そういうところでクロスラインを仕掛けられなかったので反省しています」

 日本GPでのワイルドカード参戦を終えた山中は、11月のFIM CEVレプソルMoto3ジュニア世界選手権の最終戦バレンシアに挑む。そして2020年シーズンからはEstrella Galicia 0,0からMoto3クラスにフル参戦を開始する。

「2020年はマシンがみんなとイコールコンディション。まずはルーキー・オブ・ザ・イヤーを狙っていきます。毎戦ポイントを獲るのは難しいと思いますが、レースごとに成長していくというのが自分の目標です。まずは、シングルフィニッシュを毎戦できるようにし、そこから表彰台、優勝と少しずつ順々にステップアップしていきたいです」

 戦闘力が決して高いとは言えないマシンで全力を尽くし、ポイントを獲得した山中。2020年シーズンのMoto3では各ラウンドで日本GP以上の勝負強さを見せてくれるはずだ。

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