そして、ドライコンディションとなった決勝ではスタートからトップに立つと、1周目にファビオ・クアルタラーロ(ペトロナス・ヤマハSRT)の先行を一時許したものの、すぐにポジションを奪還。以後、リードを広げると、中盤以降は2秒前後のリードをキープ。そのまま独走で2019年シーズン10勝目をマークし、2018年に続いてホンダのホームレース2連勝を飾った。

 ただし、レース展開ほどにはマルケスにとってたやすい勝利ではなかった。ストップ・アンド・ゴーレイアウトのもてぎは、加減速を激しく繰り返すため、燃費には厳しいレイアウト。マルケスの戦略は序盤にリードを広げるというもので、その戦略どおりのレースを展開したが、想定していた1分46秒台前半より速い1分45秒台後半のペースで走ることができたことで、終盤に残り燃料が厳しくなってしまった。

チェッカーを受けるマルケス。この後のウイニングラップ中にガス欠によりコースサイドでマシンはストップした。
チェッカーを受けるマルケス。この後のウイニングラップ中にガス欠によりコースサイドでマシンはストップした。

 マルケスは終盤にはエンジンマップのスイッチを変更し、燃料をセーブしながら周回を重ね、1分46秒台後半のペースで周回したため、クアルタラロとの差が縮まったものの、追いつかれるまでは至らなかった。

 残り2周で燃料警告灯がつき、チェッカー後のウイニングラップ中に、ガス欠によりコースサイドでマシンはストップした。

「序盤のペースがよかったことはうれしい誤算だが、少しスローダウンしなければなならなかった。できるかぎりスムーズに走行し2秒の差をつけることができたが、残り2周で燃料が少なくなった」

「今回はコンストラクターズチャンピオン獲得のプレッシャーが少しあったが、一生懸命働いているホンダのみんなのためにタイトルを獲得できてとてもうれしい」

「レースに向けて、最良のセッティングと戦略を見つけるために、チーム全体がすばらしい仕事をしてくれた」

日本GPでコンストラクターズタイトルを決めたホンダ
日本GPでコンストラクターズタイトルを決めたホンダ

 世界選手権参戦から60周年目となる節目のシーズンにコンストラクターズチャンピオンを獲得したホンダ。最高峰クラスでのホンダのコンストラクターズチャンピオン獲得は、通算25回目となる。そして、マルケス自身、この勝利で最高峰クラス通算54勝目を記録した。この記録はレプソル・ホンダの偉大な先輩ライダーであるミック・ドゥーハンの記録に並ぶ歴代3位となる。

 マルケスにとって2019年シーズンの残る目標は、チームタイトルの獲得となる。ライダー、コンストラクターズタイトルと異なり、チームタイトルは同じチームのライダーの獲得ポイント総数で争われる。日本GP終了時点でレプソル・ホンダ・チームは、ドゥカティ・チームから17ポイント差のランキング2番手。今シーズン、チームメイトとなったホルヘ・ロレンソがマシンのマッチングに悩み、さらにケガで欠場、ここ3戦はロレンソがポイントを獲得できなかったこともあり、マルケスは孤軍奮闘してきた。

 残り3戦、チームタイトル獲得による3年連続3冠獲得をめざしたマルケスの戦いはまだ終わらない。

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