2年目の2016年は第14戦アラゴンGPでMoto2クラス初表彰台となる2位に入賞するが、17戦中5回の入賞に止まり、ランキング13位に終わる。しかし、続く2017年には第4戦スペインGPでMoto2クラス初ポールから初優勝を達成、第7戦カタルーニャGP、第14戦日本GPと通算3勝を記録し、通算6回表彰台を獲得してランキング4位となり、Moto2クラスのトップライダーへと成長し、タイトル獲得への期待が高まった。

 ところが、2018年は2位2回、3位4回と表彰台には立ったものの、勝利を収めることができず、2年連続でランキング4位となる。

 そして、オフィシャルエンジンサプライヤーがトライアンフに変更された2019年シーズン。シーズン序盤から着実にポイントを獲得すると、第5戦フランスGPから第7戦カタルーニャGPまで3連勝。その後、第9戦ドイツGPで4勝目、第10戦チェコGPで5勝目を記録すると、ランキングトップをキープ。タイトルに王手をかけて臨んだ第18戦マレーシアGPで2位に入賞し、最終戦を残してチャンピオンを確定させた。

アレックス・マルケスの走り
アレックス・マルケスの走り

「タイトルを獲得できてすばらしい気分。とてもうれしい。2019年シーズンは完ぺきで、どのサーキットでも、そしてどんなコンディションでも、いい結果を残すことができた。悪い結果は忘れるようにして、いい結果を次のレースに最大限活かすようにした。完ぺきなパッケージのおかげでワールドチャンピオンになることができた」とアレックス。

 2014年のMoto3クラスに続いて、2回目の世界チャンピオン獲得。兄のマルクもMotoGPクラスのチャンピオンを獲得しており、2014年に続いて、2回目の同一シーズンでの兄弟ライダーによるチャンピオン獲得となった。

 小排気量クラス(125cc、Moto3)、中間排気量クラス(Moto2)の2クラス制覇は、2010年に125ccクラスで、2012年にMoto2クラスでチャンピオンを獲得した兄のマルク以来となる。Moto2クラス参戦5年目でのタイトル獲得は、歴代Moto2チャンピオンの中では最長記録で、Moto2クラス昇格後、タイトルを争うまでに時間がかかったものの、23歳でようやくチャンピオンを獲得した。

 偉大な兄マルクと常に比較され、プレッシャーもあったアレックス。次のステージは最高峰クラスでのマルクとの直接対決となるが、2019年シーズンの中盤時点で2020年もMoto2クラスに継続参戦することを決めている。これはMotoGPクラスのシートのほとんどが埋まっており、よりいい体制で最高峰クラスを戦うためだ。

 すでにビニャーレス、リンス、フランセスコ・バニャイア、ジョアン・ミルといったCEV時代からのライバルたちは、最高峰クラスに参戦しており、2021年にはアレックスがMotoGPクラスに加わることは間違いない。次の使命は2020年のMoto2クラスで連覇を達成すること。2021年のMotoGPクラスをアレックスがどんな体制で走るのかに注目が集まる。

MotoGP第18戦マレーシアGPのMoto2クラス決勝レースで2位に入ったアレックス・マルケス
MotoGP第18戦マレーシアGPのMoto2クラス決勝レースで2位に入ったアレックス・マルケス

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