それぞれのドライビング、ライディングといった”技術的特徴やタイヤ”について話題が進むと、より深く2輪と4輪の違いが出てくることに。

可夢偉「タイヤマネージメントは4輪と同じくトルクの掛かるリヤ次第ですか?」

長島「フロントも大事です。2輪の場合バンクしてタイヤのグリップがなくなったときに一番ハンドルがきれてしまいやすいのはフロントなんです。ハンドルが必要以上に切れてしまうと高速コーナーでスピードを乗せられなくなります。減速の際もフロントブレーキに依存しているので」

可夢偉「じゃぁフロントの方が大事?」

長島「リヤも加速側で大事ですが、転ぶ時は基本前からが多いので、フロントタイヤを保たせることが大事ですね」

 このほか、2輪のタイヤの保たせ方に加え、2輪と4輪のマシンへの依存度の違い、F1ドライバーによる国際映像で流れる無線を通じたパフォーマンスなどに話題は広がり、それぞれのレースの違いにも触れられた。

■最高峰を目指す長島哲太に可夢偉がアドバイス

小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)長島哲太(Red Bull KTM Ajo)
長島哲太へアドバイスを送る小林可夢偉

 対談の最後は可夢偉がこれからMotoGP最高峰クラスを目指す長島に、世界トップカテゴリーで戦うために必要なアドバイスを送ることに。

長島「来年、再来年にMotoGPクラスに行きたいのですが、最高峰カテゴリーに上がっていく中で、信念とか、自分の中で大切にしているものとかありますか?」

可夢偉「信念というより大事なのは”自分をいかに売り込めるか”だと思う。”結果”はいいバイク、いいクルマに乗れたら誰でも出せると思う。難しいことだけど、その環境を作ることができればチャンスはあると思う」

長島「それに対して可夢偉さんが実際にやったこととかありますか?」

可夢偉「これは僕が経験して、正直足りへんかったなという部分。(F1では)あんま気にせずやってたから。バイクはライダーのレースでの支配率が高いから、自分自身のパフォーマンスで変えられるかもしれないけど、『どうしてもこのバイクの方が速いからこっちに乗りたい』というときに”一番力を持ってる人”の電話番号を持っていたら電話一本で話が変わると思うよ。誰か通さなくても、自分でそれを全部コントロールできたら自分が常に最高なシチュエーションを自分で作れる。結果を残すってそう言うことだと思う。結果を残すために自分がどうやって動くというのは考えないといけないから」

 可夢偉が語った”最高峰を戦う上でのアドバイス”は、他のスポーツに比べて影響力が大きい“モノ”を使って競うモータースポーツに共通したマインドであり、長島はその可夢偉のひとつひとつの言葉に真摯に耳を傾けていた姿が印象的だった。

■carrozzeriaの最新型カーナビを体験

小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)長島哲太(Red Bull KTM Ajo)
carrozzeriaのデモカーに搭乗した小林可夢偉と長島哲太

 プライベートにも話題が及んだ今回の対談、普段はミニバンに乗ると言う長島に向けて、キャンピングカーを含みいくつもの車を所有する可夢偉がcarrozzeriaの最新型カーナビ『サイバーナビ(CYBER NAVI)』を勧める場面も。対談場所がパイオニア販売の本社であったことから、ふたりでcarrozzeriaのデモカーに搭乗し、『サイバーナビ(CYBER NAVI)』や『リアモニター』を体験した。
 
 後日公開される今回の対談の視聴は『小林可夢偉×カロッツェリア テール・トゥー・ノーズ』公式サイトまで

carrozzeria『サイバーナビ(CYBER NAVI)』
ふたりが体験したcarrozzeria『サイバーナビ(CYBER NAVI)』

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