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MotoGP ニュース

投稿日: 2020.05.26 18:56
更新日: 2020.05.26 18:59

鈴鹿8耐 ホンダの記録破りの歴史(5):異なる3つのマシンを駆り前人未踏の5勝を達成した宇川徹

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MotoGP | 鈴鹿8耐 ホンダの記録破りの歴史(5):異なる3つのマシンを駆り前人未踏の5勝を達成した宇川徹

■2011年優勝者:秋吉耕佑/伊藤真一/清成龍一組(F.C.C.TSR Honda:CBR1000RRW)

 秋吉と清成は素晴らしい勝利を飾った。序盤の小さなクラッシュから見事に復活し、直近のライバルに38秒の差をつけてフィニッシュした。この結果は伊藤と清成にとって鈴鹿8耐での4回目の優勝であり、彼らはワイン・ガードナーの記録に並んだが、宇川徹の5勝には1勝足りなかった。この勝利は伊藤にとって特別な意味があった。輝かしいキャリアの最終シーズンにおける戦いだったのだ。

 表彰台には他に若手の高橋巧とベテランのチームメイトの玉田誠、また優勝者と同一周回でフィニッシュした岡田忠之が立った。
■2012年優勝者:ジョナサン・レイ/秋吉耕佑/岡田忠之組(F.C.C.TSR Honda:CBR1000RRW)

 ホンダにとってまさに歴史的なレースとなった。ホンダは第35回鈴鹿8耐で25回目の優勝を果たしたのだ。レイはイギリス人ライダーとして初の鈴鹿8耐優勝者となった。また、元全日本ロードレース選手権チャンピオンの秋吉とベテランの岡田にとっては3度目の優勝だった。岡田にとっては、1995年のRVF750での初優勝から17年後のことだった!

 レイとチームメイトたちは、2位のTOHO Racing with MORIWAKIのCBR1000RRに乗る山口辰也/高橋裕紀/手島雄介組に4周という大差をつけてフィニッシュした。

■2013年優勝者:高橋巧/レオン・ハスラム/マイケル・ファン・デル・マーク組(MuSASHi RT HARC-PROホンダ:CBR1000RRW)

 高橋、ハスラム、マイケル・ファン・デル・マークは、鈴鹿8耐では初の3カ国出身の優勝トリオとなった。緊迫したレースの最後にCBR1000RRは4年連続の優勝を飾った。最後の1時間の始めにイギリス/日本/オランダ出身の3人は、直近のライバルたちと7秒という僅差にあった。元全日本ロードレース選手権の250ccクラスチャンピオンである高橋は、最後のセッションを走行したが、その間コースは雨で不安定な状態だった。高橋は絶妙な走行で、チェッカーフラッグを受けた時にはチームのアドバンテージを1分51秒にまで広げていた。

鈴鹿8耐:ホンダCBR1000RR
2014年鈴鹿8耐:ホンダCBR1000RR

■2014年優勝者:高橋巧/レオン・ハスラム/マイケル・ファン・デル・マーク組(MuSASHi RT HARC-PROホンダ:CBR1000RRW)

 高橋、ハスラム、ファン・デル・マークによる有名な連勝であるとともに、鈴鹿8耐においてCBR1000RRに5年連続の勝利がもたらされた。

 MuSASHi RT HARC-PROの成功は印象的なものだった。レースの大半で天気のコンディションが非常に悪かったからだ。レース日の朝には激しい嵐が鈴鹿を襲ったため、レース開始は1時間後になった。降ったり止んだりの雨のなかで、多くのクラッシュが起き、セーフティカーは4回出動した。The F.C.C.TSR Hondaの秋吉耕佑/ジョナサン・レイ/ロレンソ・ザネッティ組は、最も不運に見舞われたチームだった。開始4時間後に秋吉がクラッシュし、1周あったリードを失ってしまったのだ。

 2020年には完全に新しいデザインのCBR1000RR-Rファイヤーブレードが発表され、ホンダは将来鈴鹿8耐における27勝の記録に勝利を足していくつもりだ。


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