好調に見えるヤマハ勢だが、懸念がある。もうひとりのヤマハライダー、フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)は、アンダルシアGPをマシントラブルによりリタイアした。モルビデリ自身は予選で6番手を獲得し、決勝レースでも中盤には、ロッシやビニャーレス、フランセスコ・バニャイア(プラマック・レーシング)とともに表彰台争いを展開していた。

 しかし17周目、モルビデリのマシンがストレートでスローダウン。レース後、リモート取材に応じたモルビデリが語ったところによれば、「バイクは突然止まった。原因はわからない。今、何が起こったのか確認しているところなんだ」ということだ。そして前述したように、ロッシもスペインGPで、マシントラブルによりリタイアを余儀なくされている。

 また、ビニャーレスにはフリー走行3回目で、バイクの異変が生じたという。これについて決勝レース後の会見で質問されたビニャーレスは「バイクから変な感じがあったので、すぐにピットに戻った。それ以上はわからないけれど、エンジンには問題はないと思う」と語った。

 こうしたトラブルもさることながら、ヤマハ勢が2レース目のアンダルシアGPまでですでに、4基またはそれ以上のエンジンを使用している点も気がかりだ。大多数のライダーは、アンダルシアGPまでに2基のエンジンを使用して戦っているのである。また、アンダルシアGP決勝レース前までに明らかとなっている限りでは、特にビニャーレスとロッシのエンジンは、すでに1基、アロケーションから外れている。なお、2020年シーズンのエンジン使用基数制限はコンセッションの適応外マニュファクチャーの場合、5基だ。

「今週はフランコ、先週はバレンティーノのエンジンが壊れたけれど、問題究明の時間は(ブルノまで)2週間ある。調べて解決することは大事だ。チャンピオンシップは難しいし、次戦はエンジンに負荷がかかるからね」と語るのはビニャーレスである。

 ヤマハがチャンピオンシップをけん引するのか、懸念事項が浮き彫りになるのか。次戦チェコGPの展開に注目したい。

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