予選Q1は気温26度、路面温度40度のドライコンディション。Q1から予選に臨むのは、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)、ジャック・ミラー(プラマック・レーシング)、オリベイラ、アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)など10名のライダー。
序盤はQ2進出圏内のトップ2に、オリベイラとアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)がつけていたが、そのタイムをイケル・レクオーナ(レッドブルKTMテック3)とドヴィツィオーゾが更新する。
2回目のアタックでは、ヨハン・ザルコ(エスポンソラーマ・レーシング)が2番手のドヴィツィオーゾに迫る区間タイムでアタックしていた。しかしザルコは14コーナーで転倒。低速コーナーだったため大きなクラッシュには至らず、ザルコは素早くマシンを起こすとセッションに戻った。
最終的にQ2への進出を果たしたのはミラーとドヴィツィオーゾ。ミラーは終盤のアタックでトップに浮上し、ドヴィツィオーゾも最後のアタックで2番手タイムを記録した。一時はトップにつけていたレクオーナは惜しくも3番手。転倒を喫しながらもそのままアタックを続行したザルコは、最後のアタックでタイムを更新するも、4番手だった。
続いて行われた予選Q2。フリー走行3期目に続き、バニャイアがトップタイムをマーク。クアルタラロが2番手、3番手にビンダーが続く。
こうしたなか、ビニャーレスがいち早く後半のアタックに入る。ビニャーレスはバニャイアのタイムを上回ってトップに浮上すると、ビニャーレスはその翌周にもタイムを更新して残り3分で再びピットイン。前戦サンマリノGPの予選でも見せたようにマシンを素早く乗り替える作戦を採り、再びコースイン。
終盤のアタックではバニャイアが1分30秒台のタイムをマーク。オールタイムラップ・レコードを再び更新かと思われたが、このタイムは16コーナーでのトラックリミット超過により、抹消となった。激しくタイムが更新されるなか、ビニャーレスが最速タイムでフィニッシュラインを通過。ビニャーレスは1分31秒077を記録し、2戦連続のポールポジションを獲得した。また、このタイムにより、ビニャーレスはバニャイアがフリー走行3回目で記録したオールタイムラップ・レコードを更新した。
2番手は0.076秒差でミラー。Q1からの予選でフロントロウに並んだ。3番手にはクアルタラロが入り、こちらも2戦連続の予選3番手獲得となった。
Q2からの予選となった中上は、残り時間5分、15コーナーでクラッシュ。激しいクラッシュとなり、再び走行を行うことはできなかった。中上自身は起き上がってグラベルを歩く様子が確認できている。中上は12番手で予選を終えた。
初日に引き続き、全体的にタイムが上がった一方で、転倒が相次いだ予選日となった。