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MotoGP ニュース

投稿日: 2020.09.23 21:46

岡谷雄太、WSS300で日本人初優勝を果たす 2020SBK第6戦カタルーニャ レースレポート

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MotoGP | 岡谷雄太、WSS300で日本人初優勝を果たす 2020SBK第6戦カタルーニャ レースレポート

2020年9月22日
プレスリリース

2020年度 FIMスーパーバイク世界選手権 Round.6 Acerbis Catalunya Round
World Supersport 300クラス レースレポート

Result / Superpole “2nd” Best Time “1分56秒262”
Race1 “28th” / Race2 “WIN”
Championship Standings 14th

 MOTUL FIMスーパーバイク世界選手権 第6戦 Acerbis Catalunya RoundがスペインのCircuit de Barcelona-Catalunyaで開幕。日本人初のPole Positionを獲得するも転倒のレースが続き苦戦を強いられている岡谷。鬱憤を晴らすべく今大会も全力で挑む。

 初日のカタロニア・サーキットは日が陰ると少し肌寒く、天気は下り坂。幸いFP1はドライコンディションよりスタートする。岡谷は今大会Gr.B、初めて走行するサーキットの為、コースを理解しつつ攻略ポイントを探りながらセッションを進める。精力的に走り込み、FP1はグループ最多の14周を周回。タイムは1分56秒838を計測しGr.トップとの差は0.052、2番手とまずまずの手応えで終える。FP2は生憎の雨、リスクを回避する為に周回数を控え、翌日のスケジュールに備えた。

 Week2日目、岡谷はウエットパッチが残るFP3の走行をキャンセルし、午後のTissot Superpoleに挑戦。スリップストリームの技術が非常に重要になるWSSP300クラス、15分の短い時間で行われる予選は、至る所で集団を作り互いのタイムを削りあう戦いが続く。残り8分を切る所で3番手タイムを計測し、集団の中でタイミングとライバルとの距離を見計らう。6周目はセクター2よりベストを更新し続け、最終アタックとなった7周目はセクター3までセッション最速タイムをマーク。結果、惜しくも0.035秒差で2番手、フロントローより決勝を戦う事となった。

2020SBK第6戦カタルーニャ WSS300:岡谷雄太(MTM Kawasaki MOTOPORT)
2020SBK第6戦カタルーニャ WSS300:岡谷雄太(MTM Kawasaki MOTOPORT)

 今大会2日目最後に開催されたWSSP300クラスRACE1。不幸にも、この一つ前に開催されたWSSPレース中に赤旗中断になるほどの突然の豪雨が降り、あっという間にレインコンディションへ。刻々と路面状況が変わる難しい状況下でRACE1を迎える事となる。

 表彰台を目指し、気温22度、路面温度29度の中、現地時間午後4時32分にRACE1がスタート。1コーナは2番手を死守したが、ズルズルと順位を下げてしまう。FPでレインコンディションをあえて走行しなかった事が裏目に出てしまい、セッティングが合わず攻め切れない。しかし、これまでの連続リタイアを避けるべく作戦を完走に切り替えて走行を続ける。結果、28位と全く納得出来ない結果ではあったが、RACE2での表彰台を目指した我慢のレースを終えた。

2020SBK第6戦カタルーニャ WSS300:岡谷雄太(MTM Kawasaki MOTOPORT)
2020SBK第6戦カタルーニャ WSS300:岡谷雄太(MTM Kawasaki MOTOPORT)

 最終日となったCatalunya Round 、岡谷はWarm Upを使い決勝のシミュレーションとセッティングの最終確認に集中。17位ではあるがRACE2に向けて入念なチェックと戦略を練り、セッションを終える事が出来た。

2020SBK第6戦カタルーニャ WSS300:岡谷雄太(MTM Kawasaki MOTOPORT)
2020SBK第6戦カタルーニャ WSS300:岡谷雄太(MTM Kawasaki MOTOPORT)

 2020年9月20日午後、今大会岡谷の最後の戦いとなるWSSP300クラスRACE2が気温26度、路面温度41度の中、午後1時41分にスタート。序盤より激しいトップ争いが始まりオープニングラップは3番手で通過。このクラス特有の超接近戦が至る所で繰り広げられ、集団が分かれ始める。岡谷はトップグループに必死で食らいついていくが、このWeekで一番の高温となった路面がタイヤのグリップを奪い、徐々に苦しい戦いへ。最後まで諦めず戦い迎えたファイナルラップ、ついにチャンスが巡ってくる。トップ集団で接触があり、非常に際どいタイミングで岡谷は転倒を回避し2番手に浮上。その直後、自身か最も得意とする最終コーナでライバルを抜き去り0.045秒差でついに、World Supersport 300クラス日本人初、MTM Kawasaki MOTOPORTの岡谷雄太がKawasaki Ninja 400を駆り、優勝を飾る快挙を成し遂げた。

2020SBK第6戦カタルーニャ WSS300:岡谷雄太(MTM Kawasaki MOTOPORT)
2020SBK第6戦カタルーニャ WSS300:岡谷雄太(MTM Kawasaki MOTOPORT)

岡谷雄太コメント
 Race1はセットが上手くいかず、全くいいフィーリングの無いままレースを終えてしまいました。しかし、ドライではいいペースを持っていたので自分が落ち込むことはありませんでした。

 Race2は前半レースをリード出来たものの、後半はトップのペースについて行くので精一杯でした。諦めずに攻めていた所にチャンスが舞い込み、最後の最後、自分でライバルを抜き去り、日本人初のWorld Supersport 300クラス優勝を決められたことは何よりも自信になりました。ここに至るには、両親をはじめ、本当に多くの皆様のサポートと応援があり、たどり着く事が出来ました。本当に感謝しています。

 特に、前戦アラゴンでの結果は本当に心が一気に折れそうになる結果でした。でもレースが出来なかった頃、チームと上手くいかなかった頃に比べれば、レースが出来ている時点で、あの頃よりはという思いもあり、ここまでまとめる事が出来ました。またどんな状況でも諦めないことの大切さを改めて教えられました。MTM Kawasaki MOTOPORTとしても1位から4位独占という最高の結果で終える事が出来ました。そしてなにより表彰台真ん中の日の丸、君が代、最高でした。応援してくれている全ての人に感謝しています。メッセージを下さった方もありがとうございました。

 まだまだ改善点はありますが、この勢いで次も優勝狙っていきたいと思います。

 引き続き、皆様応援宜しくお願い致します。

2020SBK第6戦カタルーニャ WSS300:岡谷雄太(MTM Kawasaki MOTOPORT)
2020SBK第6戦カタルーニャ WSS300:岡谷雄太(MTM Kawasaki MOTOPORT)
2020SBK第6戦カタルーニャ WSS300:岡谷雄太(MTM Kawasaki MOTOPORT)
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