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MotoGP ニュース

投稿日: 2020.10.03 11:20
更新日: 2020.10.04 14:07

MotoGP:マルク・マルケス インタビュー前編「腕についてはまだだけど、体力面では復帰の準備ができた」

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MotoGP | MotoGP:マルク・マルケス インタビュー前編「腕についてはまだだけど、体力面では復帰の準備ができた」

──ミサノでの前回のレース(第8戦エミリア・ロマーニャGP)はレプソル・ホンダ・チームが先頭集団に近づいた初めてのレースでした。そのことについてはどう思いましたか?
マルケス:
レプソル・ホンダ・チームは、いま難しい状況にあると思う。もちろん自分がチームで重要な立場にいることは感じているし、多くの好結果を達成できると思っている。でもガレージの反対側にいるのがルーキー(アレックス・マルケス)で、一方の僕は最初のレースで欠場が決まってしまった。だから方向性を見失うことはあり得る。でも、今では通常の状態に見えるよ。

 ルーキーは変わっていくし、彼は僕のチームメイトでもちろん僕の弟でもあるけれど、進歩を見せているからね。でも火曜日のミサノでのテストは非常に重要だった。なぜなら彼らは何かを見つけて、その時点から中上(貴晶)と僕の弟のアレックスは大きな一歩を踏み出したんだ。全体の(エミリア・ロマーニャGPの)最終結果では6位と7位につけたのだから、彼らにとって良い結果だったと思うよ。チームを助けるためにできるだけ早く復帰することを心待ちにしているけど、今は外部から手を貸しているだけだ。

──彼(アレックス)は、この一歩を踏み出したと思いますか?
マルケス:
アレックスは進歩の過程にある。ルーキーライダーにとって大切なことのひとつに、同じサーキットで連続して2回のレースが行われることがある。これはとても役に立つことだよ。MotoGPで最も難しいことは、サーキットに到着して、MotoGPバイクであらゆることに順応しようとすることなんだ。

 アレックスはカタルニア・サーキットに到着して、また進歩を始めるだろう。彼が一歩進んだかどうかを見なければね。前進するにあたっては、まず8位から12位の間につけることだ。それが彼が達成する必要のある最初のステップだ。そしてそこから学び、どこを改善できるかを見極めて、さらに一歩を踏み出すんだ。

──ルーキーにとって今シーズンはより難しいシーズンだと思いますか?なぜなら1位から20位の差は1秒しかありません。
マルケス:
ルーキーにとって難しいシーズンだけれど、誰にとっても同じことだよ。タイムは拮抗している。1秒のなかに17人や18人のライダーがいるのだから見事なものだ。MotoGPのレベルは現在は本当に近いものになっていて、それはライダーたちにとって良いことだよ。結局のところ、最終的にはライダーが改善していくことになるからね。

 全員にとって難しいシーズンだけど、特にルーキーは不慣れでも多くのレースが連戦になっているから厳しいだろうね。今季は、すべてのことが早く起きるから、ルーキーライダーにとって展開が早すぎると思う。それにテストが行われない。ミサノで1日のテストがあったけれど、通常はシーズン中に4日間や5日間のテストが行われて、それがとても役に立つんだ。

──家にいて、アレックスのアドバイザーになったのですか?
マルケス:
僕はアレックスの手助けをしようとしている。木曜日のタイヤの割り当てについて、彼が僕に写真を送ってきた。それについてアドバイスをしてみたよ。このタイヤが選択肢になるかもしれないとか、昨年のことやその手のことをすべてね。でも僕たちにはルールのようなものがある。

 彼はチームと仕事をする必要がある。僕たちはプロフェッショナルにならなければならないし、彼は自分のチームと仕事をしている。ライディングスタイルやなにかについて疑問があると、彼は僕に電話をしてくるけど、僕からは決してかけないよ。なぜなら彼はサーキットにいてチームと仕事をしているからね。経験豊富なアルベルトがいるし、エミリオもいる。でももちろん毎日2、3回は電話で話すよ。

──ホンダはプレスリリースで、あなたが2、3カ月の間欠場すると発表しました。今はどの時点にあたるのでしょうか?
マルケス:
3カ月は長いな。医師たちの診察を受けるときは、異なる意見も理解しようと耳を傾けている。何人もの医師が、およそ3カ月かかると言ったんだ。最初はショックだったけれど、今はどの時期にあたるのかな?今は、自分の身体が大きな一歩を踏み出し始めていると感じている。

 毎日、毎週、何かが違う感じがするんだ。最初の3週間は同じだった。何も感じなかったし、何かが改善したとも思わなかった。でも今は改善しているのを感じ始めている。ジムで運動を始め、トレーニングを始めている。だから自分がどの時期にいるのかは分からないな。

 バイクに乗れる日が近づいているのは分かるよ。それは一番重要なことだ。僕たちは順調に進んでいることは分かっているけれど、バイクに乗れるのが1カ月以内のことか、2週間以内か、それとも2カ月以内のことになるのかは分からない。これについては分からない。僕の身体が判断することだ。

マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)
マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)

※インタビュー後編に続く


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