前戦アラゴンGPで苦戦を強いられていたKTMのポル・エスパルガロ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)は、テルエルGPでは4位フィニッシュを果たした。P.エスパルガロはアラゴンGPの決勝レースで、通常は硬めのコンパウンドを選ぶところ、フロントタイヤにソフトを選択した。「弱さを感じていても、僕たちはソフトタイヤをフロントに使う必要があった。ミディアムタイヤでは、温度を適切に上げられず、機能させられなかったからだ」と、アラゴンGP後にP.エスパルガロは語っていた。よって、テルエルGPの課題は『フロントにミディアムタイヤを履いて機能させること』だった。

2020年MotoGP第12戦テルエルGP ポル・エスパルガロ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)
2020年MotoGP第12戦テルエルGP ポル・エスパルガロ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)

 その改善点をクリアしたテルエルGPの決勝レースで、P.エスパルガロはフロントにミディアムタイヤ、リヤにソフトタイヤを履いた。9番グリッドからスタートし、少しずつポジションを上げて終盤にはヨハン・ザルコ(エスポンソラーマ・レーシング)を交わし、4位でフィニッシュした。

「フロントにソフトタイヤを履いた先週は、本当にひどかった。減速ではとても悪く、ワイドになってしまった。でも、今週は、バイクをセッティングできて、旋回もよくなった。リヤタイヤにも少しいいように作用したよ」

 上々の結果を残したのはP.エスパルガロだけではない。KTM勢としてはミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMテック3)が6位、イケル・レクオーナ(レッドブルKTMテック3)が9位。1周目に転倒リタイアとなったブラッド・ビンダー(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)を除き、トップ10圏内でフィニッシュしている。

 P.エスパルガロはこの週末に小さな変更を数多く試し、そうした“小さな変更”が結果に結びついた。そして、もうひとつ重要だったのは、レクオーナのセッティングだったという。レクオーナは初日総合8番手。予選では自己ベストグリッドの11番手を獲得していた。

「特にレクオーナがとてもうまくいっていて、僕たちの助けになった。最後まで彼のセットアップを使っていたんだ。本当に重要なことだったよ。外部から大きなヘルプを得るのは初めてのことだったと思う。でも、それだけ僕は金曜日に苦労していたんだ。イケルのセットアップは本当に役立った。バイクがよくなり、フロントタイヤがよくなった。そして上手く機能するようになったんだ」

 2020年シーズン、KTMは確実に前進している。表彰台にこそ上ることはなかったが、テルエルGPで見せた躍進は、印象的なものだった。

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