2020年シーズンには3勝を挙げ、今季、コンセッションの適用を外れて挑むKTM。ただ、開幕戦はミゲール・オリベイラ(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)の13位が最上位で、ブラッド・ビンダー(レッドブル・KTM・ファクトリーレーシング)は14位という結果に終わった。

 オリベイラ、ビンダーともに抱えていた問題はほとんど同じだ。言及していたのは、フロントタイヤについてである。カタールGPの決勝レースでは、すべてのライダーがフロント、リヤともにソフトタイヤを選択した。リヤについては1ステップ硬いものとなり、2020年のミディアムタイヤが、今季のソフトタイヤとして割り当てられている。一方、フロントのソフトタイヤは昨年と同じ。つまり、KTMが問題を訴えていたのは、昨年も供給されたフロントのソフトタイヤということだ。

「いいスタートを切って、レース前半は力強い走りができていると思っていた。でもそれから、フロントタイヤの右側が終わってしまった」とオリベイラはレースを振り返る。オリベイラによれば、KTMにとってはパフォーマンスを得るための適切なタイヤと気温の範囲がとても狭いのだという。そして今回の場合、フロントタイヤは選択の余地なくチョイスされたものだった。「今日の結果はバイクの問題ではないと思っている」と言う。

「とてもがっかりしている。カタールでは、僕たちはソフトタイヤを使いたくて選択しているのではなくて、ほかのタイヤを選べないので使っている。ミディアムタイヤはカーカスとラバーのコンビネーションがよくない。カタールでのテスト初日から、そのことは伝えていた。実際、ミディアムは誰も使っていないでしょ」

「暑ければ僕たちはハードタイヤを使う。ハードを履いたときには、うまくいくと思う。僕たちは異なるタイヤ選択ができるようにすべきだと思うよ」

 ビンダーもスタートはよかったものの、残り9周でフロントタイヤの右側が終わってしまったという。テストではこうしたフロントの問題は感じておらず、ビンダーとしてはむしろリヤタイヤに懸念があったようで「リヤタイヤがもったことには、すごくびっくりした」と語った。しかし、担当のタイヤエンジニアはビンダーに、フロントに問題が出る可能性を示唆していたという。そして、そのとおりになったというわけだ。

「レース序盤、タイヤがまだ新しいときのバイクはいい。でもフロントタイヤが摩耗すると、かなり難しくなってしまった。それにはかなりいらいらしたよ」

 同時にビンダーは、バイクの旋回性が少し不足しているとも感じており「もし改善できれば、来週のレースはよくなると思う」とも語る。オリベイラもこれには「旋回については確かに改善する必要がある」と同意していた。

 ホンダ、KTMともに第2戦までにどれほど階段を上るのか。開幕戦とは違うレースを繰り広げることができるだろうか。

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