プラマック・レーシングが表彰台を獲得した一方、ドゥカティのファクトリーチームであるドゥカティ・レノボ・チームのジャック・ミラーとフランセスコ・バニャイアは表彰台を逃す結果になった。この4人のライダーには同じスペックのマシンが供給されているが、ファクトリーチームが後塵を拝する結果になった要因は何だったのか。

 まずは、バニャイア。バニャイアはスタートをミスし、そしてレース中のブレーキングミスが決定的だったという。

「6番グリッドからのスタートは難しかったんだけど、スタートデバイスがうまく機能しなかった。(ボタンを)押せなかったんだ。それでスタートが悪かった。今日はペースがとてもとてもよくて、ポジションをたくさん上げていった」

 実際に、バニャイアは13周目には3番手に浮上し、ザルコの後方につけていた。しかし、このとき同時にクアルタラロもバニャイアに迫っていたのだ。16周目にはコーナーでクアルタラロがバニャイアを交わす。そして17周目に入るメインストレートでは、バニャイアがクアルタラロをオーバーテイクして再び3番手になった。しかし、1コーナーでは止まり切れずにはらんでしまったのだ。

「ザルコの後ろで、優勝できるかもしれないと考えていた。終盤にはリヤタイヤが重要になる。序盤でプッシュしたから、リヤタイヤを温存しようとした。でも、ザルコの後ろにいたときにファビオが僕を交わした。(その後のメインストレートで)僕はザルコのスリップストリームのトンネルの中にいて、そして、ブレーキをしたとき、止まれないと感じたんだ。とても大きなミスだ。繰り返したくない」

 バニャイアとしては「このミスがなければ優勝争いをしていた。だから、今日僕たちはプラマックよりも苦戦していたわけじゃないんだ」ということだった。レース終盤、そして多くのポジションが僅差で連なる状況でのレース展開だったこともあり、1コーナーのミスが大きく響いたのだろう。

 そして、ミラーはレース終盤、右前腕の腕上がりに苦しんでいたということだ。今後、手術をする可能性を示唆している。……のだが、ミラーについてはジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)とともに、触れておきたいトピックスがある。

■ミルとミラー、接触についての見解

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