日曜日の午前中に行われたスーパーポール・レースでは、優勝がレディング、2位がレイ、3位がラズガットリオグルで、レース1と同じ表彰台の顔ぶれとなった。野左根は11位、浦本は19位だった。
スーパーポール・レースの結果により、レース2のフロントロウは、ポールポジションにレディング、2番グリッドにレイ、3番グリッドにラズガットリオグルが並ぶことになった。
スタート直前、野左根にトラブルが発生し、スタートディレイとなる。野左根は手を上げてアピールしたのちいったんグリッドからピットウオール側へバイクを移動させた。これによりウオームアップ・ラップからスタートがやり直され、周回数は1周減算の22周となっている。また、野左根は最後尾スタートとなった。
レース2は気温28度、路面温度41度のドライコンディション。スタートではポールポジションスタートのレディングがホールショットを奪い、2番手にロカテッリ、3番手にラズガットリオグル、4番手にロウズ、5番手にレイが続く。しかし5コーナーに入るあたりでロカテッリがトップのレディングにオーバーテイクを仕掛ける。ここではレディングがトップを守るも、そのすぐ後方にいたラズガットリオグルが二人をパス。ラズガットリオグルがトップに浮上してオープニングラップを終えた。
2番手はレディング、3番手にはレイがつける状況。その後、レイがレディングを交わして2番手に浮上した。4番手にはサイクス、5番手にマイケル・ファン・デル・マーク(BMWモトラッド・ワールドSBKチーム)のBMW勢が続く。また、最後尾スタートとなった野左根は好スタートを切って1周目で12番手にまでポジションを上げ、2周目には11番手に浮上している。
トップのラズガットリオグル、2番手のレイ、3番手のレディングのトップ3は先頭集団を形成し、4番手以下を引き離していく。8周目を終えるころには、トップのラズガットリオグルと4番手に浮上したロカテッリとの差は3秒以上になった。
一方、トップのラズガットリオグルには2番手のレイが接近。レイはテール・トゥ・ノーズでラズガットリオグルを追う。チャンピオンシップのランキングトップであるレイとランキング2番手であるラズガットリオグル。ポイントを考えれば、レイはラズガットリオグルよりも上位でゴールしたいところ。しかし、ラズガットリオグルはレイを抑えながら周回を重ねていく。
レース終盤に入ると、レイは次第にラズガットリオグルから遅れ始め、反対に3番手のレディングとの差が詰まっていく。残り4周、レディングがレイを交わすも、レイがすぐさま抜き返す。レイは13コーナーで一瞬バランスを崩し、レディングはわずかにレイが失速したそのすきを逃さなかった。レディングはその先の14コーナーでレイをアウトからオーバーテイク。レディングが2番手に浮上した。
ラズガットリオグルはトップをキープし、そのままフィニッシュ。今季6勝目を挙げた。レディングは2位、レイは3位だった。チャンピオンシップでは、ラズガットリオグルがランキングトップのレイと同ポイントの311で、2番手に浮上。優勝数の差でレイがトップをキープしている。
野左根は12番手を走行中の最終ラップに5コーナーで転倒。惜しくもリタイアとなった。また、浦本は序盤にマシントラブルが発生し、リタイアとなっている。
併催されたスーパースポーツ世界選手権(WSS)では、怪我で欠場中の川崎祥吾(G.A.P.モトズー・レーシングbyプセッティ)に代わり、今季はFIMエネルMotoEワールドカップを戦う大久保光が参戦。大久保は2020年最終戦以来となるWSSのレースで、レース1では12位、レース2では2周目に15コーナーで転倒。再スタートしたが、その後、リタイアとなった。