迎えたレースウイークは最後尾グリッドからスタートして、5度のトラックリミット違反により、ロングラップ・ペナルティが科され、24位。しかし、今回のレース、特に後半のペースは満足のいくものだったようだ。「10カ月もレースをしていなくて、安定したレースができて、最後には速くなった。ハッピーだよ」とレース後、ドヴィツィオーゾは語っている。
 
「まずはレースウイークについて話そう。多くの情報を得たから、よく前進したと思う。たくさんドライコンディションで走れたからね。ウエットでもね。ヤマハを理解するのがとても大事だった」

「レース前には、僕は集団の中で走っていられるスピードがなかった。でも、レースでは集団の中で走っていられたんだ。特に、ミスをして(ロングラップ・ペナルティを科されたあと)ペースがすごくよくなった。フリー走行よりもかなり速く走れた。そして、残り2周でベストラップを記録した。レース中にバイクのフィーリングが変わったからなんだ」

「フリー走行では、ブレーキング・ポイントで苦労していたのだけど、レース終盤では、それがよくなった。ただ、どうしてよくなったのかを(チームに)聞かないとね。そうしてから、旋回中や立ち上がりといったこのバイクのポテンシャルを使うことができると思う」

 ドヴィツィオーゾはヤマハのバイクで今季、優勝、表彰台を獲得してチャンピオンシップをリードするファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)の走りについて「ファクトリーチームのバイクと(自分のバイクが)どのくらい違うのかわからないけれど、それは別として、ファビオだけが何かすごいことをしている」と述べ、YZR-M1の印象についてこう解説している。
 
「確かな方法でかなり深いブレーキングをして、スピードを上げてコーナー中間に入っていかないといけない。これが、ポテンシャルを上げる唯一の方法だ」

 ドヴィツィオーゾにとっては、今季は2022年の布石となるはず。願望叶ってMotoGPに復帰を果たした経験豊富なドヴィツィオーゾ自身の結果がどう上昇していくのかも気になるが、同時に分析力に定評のある彼の加入によってヤマハの開発がどう進んでいくのかということも気になるところだ。

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