――でも、なんで最後尾になってしまたんでしょう? ピットレーン出口が閉鎖されているのに出ていってしまったライダーが他にもいましたよね。
C氏:それに関しては、中上が閉鎖中にコースへ真っ先に入ってしまったことが理由だそうです。中上がコースインしてしまったから他のライダーもついていった。中上が原因を作ったことになったので、最後尾スタートになってしまったようなんです。
B氏:あれがなかったら2回目の優勝もあり得たと思うんだけどね。
A氏:現場の情報によると、普通だったらレギュレーションに詳しい人が必ずチームにひとりはいて、今年はこういうレギュレーションに変わったと事前に監督へ通達する人がいるらしいです。だけど、チーム・アジアにはそういう人は誰もいなかったようなんです。
B氏:いないの?
A氏:いないらしいですよ。現場情報によると。担当者がいないのはあそこのチームだけではないらしいですけど。大きなチームなら必ずひとりはいるんですけどね。
B氏:それは知らなかった。でも普通はレギュレーションが変わったところって絶対チェックするよね。変更点の箇所は太字になっているし。
C氏:そうですね。太字の所だけでもチェックしておけよって話になるんですけどね。
――今年の中上は大丈夫なんでしょうか? おそらく勝負の年になりますよね。
B氏:本当は2016年が勝負だったんだよ。ホンダとしては、中上が3つか4つ優勝したらMotoGPクラスという選択肢があったみたい。ドルナはMotoGPクラスの台数を24台と決めているのに今年は23台。中上用に1台空いている状態らしい。
A氏:中上も、こんなんじゃ上がってもとしきりに言っていました。やり残したことがあると。本人がMotoGPに上がりたいと言っていたら上がれたかもしれないんですけどね。
ホンダとしては、レプソル・ホンダのファクトリーチームと、本社がコントロールするもうひとつのチームを作りたいという構想があるんです。それがなかなか作れないでいるんですよね。
B氏:チーム・アジアって3年目だっけ? チーム全員が日本人ってことは絶対にないって関係者が言ってたよ。アジアンライダーが速かったら日本人ライダーがいない場合もあるよ。
――尾野弘樹は結局Moto2に上がるチャンスはなかったんですか?
B氏:2016年のもてぎでなんとなく「おー!」ってなってただけで、それ以外は良い成績を残せなかったから、交渉もできないでしょ。
C氏:交渉に関しては、誰かが動いてくれていると思うんですけど、果たしてどうなるのか。MotoGPはお金がかかりますからね。
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■Moto2復帰の長島哲太の目標とは
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