サスペンションが大きく動く状況では、前述のセカンダリーピストンとシリンダーが産み出す減衰力で衝撃をスムースに吸収し、大きな凹凸でも快適なフィーリングがもたらされ、まるで“魔法の絨毯”のような極めてソフトな乗り心地と、無駄なサスペンショントラベル削減による快適性の向上、そして電子制御に頼らない高い信頼性も兼ね備えている。

 このテクノロジーは1994年のパリ・ダカールラリーで優勝を飾ったシトロエンZXラリーレイドで初投入され、その後は2000年代から現在に至るシトロエンのWRカーに採用されている技術がベースとなる。

 通常のダンパーでは圧側(縮側)で大きくストロークした場合、ゴムやウレタン製のバンプラバーが衝撃吸収を担うところ、ストローク時のエネルギーを減衰することができず反発力となってしまうため、乗り心地や挙動の悪化を招きやすい特性があったが、このPHCの場合セカンダリーダンパーが減衰力を発揮することで、こうした挙動が起こりにくくなるという。

 このPHCを筆頭に、シトロエンが進める“Citroën Advanced Comfortプログラム”は、サスペンションのみならず、シート、ゆったりとした空間、素材、エアクオリティ、音響という6つの要素において、すべての乗員の快適性を追求する技術総称となっており、ラウンジのソファのような座り心地のAvdanced Confort Seatに後席3座独立シート、2重ラミネートフロントサイドガラス、さらにPM2.5をシャットアウトするAir Quality Systemなどから成っている。

 さらに独自のレーンポジショニングアシストやパークアシストなど数々のADAS(先進運転支援機能)、定評の新世代高性能プラットフォームEMP2など、現在のシトロエンが誇るあらゆる分野の最新技術が投入されている。

 日本市場に導入されるモデルは、177PS/400Nmを誇る最新の2リッター4気筒クリーンディーゼルターボのBlueHDiとトルコン式8速EAT8のパワートレインとなり、FFの駆動方式ながらSUVとしての本格的なオフロード性能を実現するグリップコントロール&ヒルディセントコントロールも搭載。カラーは全6色展開となり、価格は424万円となっている。

シトロエンの最新デザインを採用した水平基調のダッシュには、新たにAQC(エアクオリティシステム)を採用
C4スペースツアラーなどと同様、独立3座のリアシートは前後150mmのスライド幅を持ち、バックレストは19°から26.5°まで5段階に調整可能
最新のEAT8とPSA独自のグリップコントロール&ヒルディセントコントロールも搭載
渋滞時完全追従のACCや白線内で任意の位置を指定可能なレーンポジショニングアシストも採用している

シトロエン コール TEL:0120-55-4106

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