これと同時に足回りでは、ロードカー由来のフロント15.5インチ、リヤ14.1インチのカーボンセラミックブレーキを採用。一方でロードカーに備わる、走行モードとリンクした車高調整機能は取り除かれ、5段階で調整可能なDSSVショックアブソーバーが設定された。

 この結果、車両重量で200ポンド(約90kg)の軽量化を実現するとともに、より低い車高を保つことが可能となり、床下での安定したダウンフォース獲得に貢献している。

 世界限定45台のハイパフォーマンスカーを、フォードとともに作り上げたマルチマチックのラリー・ホルト最高技術責任者はGT Mk IIについて、次のように語っている。

「これまで、『フォードGT』が持つ真のパフォーマンスは、充分に紹介されていなかった」

「(限定250台が発売された)ロードカーは、遵守しなければならない多くのグローバル・ホモロゲーションを満たさなければならず、明らかな制限を受けた。また、レースカーもバランス・オブ・パフォーマンス(BoP)によって恐ろしいほどの規制に苦しんでおり、その結果、(エンジンパワーでは)ロードカーと比べて150馬力も落とされていたんだ」

「GT Mk IIは、こうしたあらゆる制約をクリアした状態で、クルマがどのように機能するかという、よく聞かれる質問に答えている。その答えはご覧のとおり、見事なものだ」

グッドウッドで世界初公開されたフォードGT Mk II
グッドウッドで世界初公開されたフォードGT Mk II
大型リヤスポイラーは2層に。ステーはリヤデッキ上部から伸びるスワンネック型に変更された
大型リヤスポイラーは2層に。ステーはリヤデッキ上部から伸びるスワンネック型に変更された
フロントフェンダーに新設されたルーバー。フロントタイヤハウス内の空気を引き出し、ダウンフォース獲得に貢献する
フロントフェンダーに新設されたルーバー。フロントタイヤハウス内の空気を引き出し、ダウンフォース獲得に貢献する
シートはスパルコ製。パッセンジャーシートもオプションで用意されている
シートはスパルコ製。パッセンジャーシートもオプションで用意されている
サーキットを走行するフォードGT Mk II
テストコースを走行するフォードGT Mk II

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