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クルマ ニュース

投稿日: 2020.03.17 11:35
更新日: 2020.03.17 11:38

DSオートモビル、ラージサルーン『DS9』発表。最高出力360馬力を誇る4輪駆動PHEVモデルも

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クルマ | DSオートモビル、ラージサルーン『DS9』発表。最高出力360馬力を誇る4輪駆動PHEVモデルも

2020年3月17日
プレスリリース

・グローバルマーケットを舞台に展開されるまったくあたらしいラージサルーン、DS9
・洗練を極め、多くのテクノロジーが融合したDS9には、この著しく変遷しつつある自動車市場においてDSならではのフランスの“エクセレンス”を誇示
・E-TENSEと名付けられたプラグインハイブリッド(PHEV)パワーの恩恵により、DS9は、今後のグローバル市場と各国の法規に適応すべく設計され、CO2排気量ゼロのドライビングを実現

 DS7 CROSSBACKとDS3 CROSSBACKに次いで送り出される、この大型でスタイリッシュなサルーンであるDS9によって、こ
のフレンチラグジュアリーブランドはさらに力強く牽引されることになるでしょう。

 DS9を通し、DSオートモビルは、グローバル化を見据えつつその独自性、デザイン、高い洗練性とテクノロジーの両立をよりいっそう強調することとなります。

 ブランドのヘリテージ、特筆すべきサヴォワフェール(匠の技)と最新のテクノロジー、これらをすべて絶妙に組み合わせ、DS9には、心躍らせる特徴が満載です。DS9は、人々にフランスの卓越が自動車に紐づけられていることを再認識に誘います。

エレガンスは、スリークなシルエットとともに

 全長4.93m、全幅1.85m、そして690mmの大径ホイールを備えたDS9は、同クラスのどれよりも際立つサルーンです。これまでセダンに使われたことがないロングホイールベースのEMP2(Efficient Modular Platform 2)の新バージョンとなるアーキテクチャは、DS9の後部座席の広さの確保というメリットに貢献しています。

 そして急角度にカットされたリヤウインドウによるファストバックスタイルをもつ、スリークでなめらかなシルエットのデザインとなっています。

DSオートモビル『DS9』:左フロントビュー
DSオートモビル『DS9』:左フロントビュー
DSオートモビル『DS9』:右リヤビュー
DSオートモビル『DS9』:右リヤビュー

 3ボックスサルーンのDS9は、DSウイングと呼ばれる表現豊かなフロントフェイス、そして立体的でダイアモンドような輝きを演出するグリルデザインなど、DSオートモビルのデザインコードを踏襲しています。

 ボンネット部分にはこれまでのDSの各モデルのインテリアにおいて使われていた“Clous de Paris”(クル・ド・パリ)文様のセイバー(※サーベルの意味)と呼ばれるクロームの装飾が初めてエクステリア部分にもあしらわれることとなりました。

 DSの原点である1955年のDSの由来を示すべく、DS9のルーフ外縁部には円錐型フォルムが取り入れられています。伝説的とさえも呼ばれた当時のDSにあやかり、この円錐形の造形は、あらたにテールランプに取り入れられ、点灯するごとにDS9のプレゼンスを主張します。

 流れるようにどこにも破綻のないラインが、フロントグリル部分からボンネットをとおりフロントウィンドウまで進み、ルーフをつたってトランクまで向かっています。

 サイドは、ヘッドランプからリヤライトまでまっすぐに緊張感を湛えた引き締まったラインが走り、なめらかさが表現されています。車体同色のリトラクタブル・ドアハンドルや高い品格を引きたてる黒のバイトーンルーフによって、DS9のエレガンスが際立っていることがわかります。

 リヤに目を移せば、上記のさまざまな要素をひとつに融合して表現したいという意図が明確に表れています。リヤウイングには、DSバッジとトランクが同じような流麗な曲線で結ばれています。

 この部分に、彫刻的な彫りの入ったテールランプが埋め込まれ、うろこのような視覚効果と3D効果も演出することでドラマチックなコントラストが表現されています。このテールランプもまた左右方向にセイバーとよばれるクロームの装飾で強調されています。これらデザイン要素は、かつて1930年代に栄華を誇ったフランスのコーチビルダーに捧げるオマージュです。

 ハイマウントストップランプはエレガントに極めて薄く造形され、リヤエンドをよりワイドに見せることで、リヤウインドウに視覚的なアクセントとなっています。

E-TENSE:最大360hpのハイブリッドパワーとコンフォート

 DS9はまず、あたらしいE-TENSEプラグインハイブリッドによる電動化*パワートレインを提供します。ターボチャージャー付PureTechガソリンエンジンと、電気モーターを内包するこのPHEVパワートレインは、225hpの出力を発揮し、11.9kWhのバッテリーによって40kmから50km(WLTPモード)のゼロエミッション走行が可能です。

 8速オートマチックトランスミッションを介する電気モーターは、最高出力80kW(110hp)、最大トルク320Nmを発揮します。静止状態から発進時まで、どのスピードレンジでも加速をブーストし、ゼロエミッションモードでも時速135kmまで加速が可能です。効率の最大化のために、始動時は、常にデフォルトがエレクトリックモードとなっています。

 ハイブリッドモードでは、その走行の状況に応じて100%電動走行か、100%のガソリンエンジン走行か、もしくは2つの動力をミックスさせての走行かが自動的に制御されます。そして乗員は、この走行モードの変遷に気づくことはないでしょう。

 E-TENSEスポーツモードでは、アクセルペダル、ギアボックス、ステアリングとアクティブサスペンションのマッピングが調整されるとともに、内燃機関と電気モーターの組み合わせによる最大限のパワーが発揮されます。

 これらにより、ドライバーは心の平穏を保ったまま、鮮烈にして静かなるドライビングプレジャーをより感じることができるようになるのです。

 DS9は、アクセルオフ時もしくは制動時にエネルギーを回収し、バッテリーに再充電する回生システムが搭載されています。くわえて、ギアセレクターを手前に引き、Bモードにすれば、回生ブレーキがさらに強力になります。

 くわえて“E-Save”機能によって、つねに蓄電レベルが指定されたレベルで確保されます。

 たとえばドライバーが走行ルート上のLEVエリア(※例として欧州で設定されるLEVのみが通行可能となる指定エリアなど)や郊外でゼロエミッションモード(複数ある走行モードのひとつ)を使う必要がることが分かっている場合に必要な蓄電量を自動で担保できます。7.4kWの車載チャージャーとDS9に標準装備のケーブルを使い、自宅または公共の充電設備によって1時間半で充電が可能となります。

E-TENSEとガソリンエンジン、パワートレインの複数のバリエーション

 DS9のラインナップは今後、電動化*パワーユニットである、ふたつのE-TENSEで展開されます。ひとつは最高出力250hpを発揮する前輪駆動PHEVモデル、そしてもうひとつは最高出力360hpを誇る、インテリジェントな4輪駆動PHEVモデルです。

 また、中国マーケットのローンチ時には前述の250hpのE-TENSE仕様が展開されます。また、単体で225hpを発揮するPure Techガソリンエンジン仕様も提供いたします。これらすべてにスムースかつ素早い変速を可能にする8速オートマチックトランスミッションが搭載されます。

DSラウンジ:それは煌めくような移動体験。フレンチラグジュアリーならではのサヴォワフェール

 リヤシートの乗り心地がフロントシートと同等、ということがあるでしょうか。DSオートモビルはDS9に乗る方にDSラウンジという最高レベルの空間を提供します。

 開放的に広がる室内には高いクオリティの素材ならではの洗練性が感じ取れます。ナッパレザーで完全に覆われたダッシュボード、ウォッチストラップを模した意匠のシートからは、あらゆるディテールがいかに細心の注意を払ってデザインされたかが伝わるでしょう。

 クリスタルのように造形されたタッチボタン、ルーフライニングとサンバイザーまで覆ったアルカンターラ®、そして手縫いの革で仕上げられたドアハンドルには、つい触って感触を確かめたくなることでしょう。

 2.9mのロングホイールベースをもつDS9のリヤシートは広大なスペースを提供しています。シートにはヒーター機能、クーリング機能、そしてマッサージ機能が備わり、このクラスで最高の機能といえます。

 センターアームレストは、総合的な快適性に貢献しており、前述のレザー素材で覆われ、USBポート内蔵のストレージ、マッサージシートとマルチカラーのウェルカムライトのコントローラーが備わっているなど、セグメントを超えた機能を誇ります。

 DS9は、それぞれの好みにあわせ調整できることで、個々がより快適性を向上させるという、あらたな乗り心地の定義を提案しています。この特別な機能によって、乗客ひとりひとりが自分だけの快適な環境を構築できるようになっているのです。

DSオートモビル『DS9』:インテリア
DSオートモビル『DS9』:インテリア

※アルカンターラは、東レ株式会社のイタリア子会社Alcantara S.p.A.の商標です。

*本リリースにおける“電動化”(英語:electrifiedなど)は、動力源として、ICE(Internal Combustion Engine:内燃機関)に加えて電気を使用したハイブリッド(HEV)、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)などを含む表現です。必ずしもバッテリーと電気モーターのみを動力源とした電気自動車(BEV、フルEV)だけを指すものではありません。

※日本市場導入の時期、仕様は未定です。

 車両の詳細はDSオートモビル公式ホームページ(https://www.dsautomobiles.jp/ds-models/ds9/exterior)まで。

DSオートモビル『DS9』:走行イメージ
DSオートモビル『DS9』:走行イメージ


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