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クルマ ニュース

投稿日: 2016.10.26 14:22

『S』史上最もパワフルなエンジンを搭載した『アウディS4』がデビュー

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クルマ | 『S』史上最もパワフルなエンジンを搭載した『アウディS4』がデビュー

■新型アウディS4/S4 Avantの概要
新開発の3.0 TFSI エンジン
効率とパワーを両立させた新しい燃焼方式「Bサイクル」

 新型アウディA4 2.0 TFSI(FWDモデル)に続いて、新型アウディS4の3.0 TFSI(インタークーラー&ターボチャージャー付き3.0ℓ V6直噴ガソリンエンジン)にも「Bサイクル」と呼ばれるアウディ独自の新しい燃焼方式が採用されることになりました。
 Bサイクルという呼称は、発明者であるDr.ラルフ・ブダック(アウディAGのエンジニア)にちなんだもので、バルブタイミングの設定により吸気工程を短縮して燃費効率を高める、いわゆる「ミラーサイクル」の原理が取り入れられています。

 従来ミラーサイクルを採用したエンジンは、燃費効率に優れる一方、出力性能においては同排気量の通常のユニットより劣る傾向がありました。しかしながらアウディは、これをターボチャージャーによる過給システムと可変バルブタイミング機構(アウディ・バルブリフト)を組み合わせ、さらに圧縮比(11.2)を高く設定することで、パワーと燃費効率をかつてない高いレベルで融合することに成功しています。

 実際、新しい3.0 TFSIエンジンは、従来型より15kW(21PS)、60Nm高い260kW(354PS)、500Nmの最高出力、最大トルクを発揮する一方、燃料消費もJC08モードで12.7km/ℓを達成するなど、効率面での高いポテンシャルを証明しています。

レスポンスに優れた新しい過給システム
 3.0 TFSIの過給方式は、従来型のS4のスーパーチャージャーから、効率のよい新設計のターボチャージャーに変更されています。ツインスクロールの原理を用いたこのターボユニットは、90度Vバンクのあいだに配置されており、そのためこのV6エンジンでは、吸気が外側、排気が内側のレイアウトが採られています。

 その結果、エンジンからタービンに至る排気経路が短縮され、レスポンスが改善されました。またその排気経路は、左右のバンクで独立してタービンの直前でひとつに交わるようになっており、これによっても左右バンク間の望ましくない排気干渉が回避され、レスポンスの向上につながっています。

 アルミ合金製シリンダーブロックとサーマルマネジメント(温度制御)システム 従来の3.0 TFSIから設計を根本的にやり直したことで、エンジン単体の重量が14kgも軽くなりました。アルミ合金製のクランクケースは、複雑な砂型を用いて製造されており、鋳鉄製のシリンダーライナーも、壁の厚さを特別に抑えた設計にしています。
 またエンジンの冷却は、シリンダーブロックとシリンダーヘッドで別個の回路を採用しており(2系統)、冷間始動直後は冷却液の流れをコントロールして、オイルの温度が短時間のうちに適切なレベルまで達するようにしています。シリンダーヘッドと一体化された排気マニフォールドは、暖気時間の短縮に貢献するとともに、内部に冷却回路を巡らすことで暖気終了後には排ガスの温度を下げ、高負荷運転時の燃料消費を減らす効果を生んでいます。
時代をリードするプレミアム ハイパフォーマンスカー 新型アウディS4/S4 Avantを発売
スポーツ性を高めた足回り
 S4専用サスペンションはアウディA4 2.0 TFSIに対し、車高が20mm低くなっています。前後ウィッシュボーン式のサスペンションにより、きびきびとしたハンドリング性能を得つつ、高いレベルの快適性も確保しています。エレクトロメカニカルタイプのパワーステアリングは、オプションで、走行速度に応じてステアリングギアレシオが変る「ダイナミックステアリング」も選択することが可能です。

 ホイール/タイヤは、18インチのアルミホイールに245/40サイズのタイヤが標準で、ほかにオプションで、Audi sportの19インチホイールなどが設定されています。


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