そんな『アルファロメオ・トナーレ』は、日本国内への導入記念モデルである限定車“Edizione Speciale(エディツィオーネ・スペチアーレ)”と、こちらも伝統の名称を掲げるカタログモデル“Ti”のラインアップが発表されていたが、新たに加わるヴェローチェも現在の『Giulia(ジュリア)』や『Stelvio(ステルヴィオ)』でも設定される、スポーツ性能と上質感を兼ね備えたブランド伝統のグレード名となっている。

 今回、受注生産となることが発表された“Ti”に対し、装備充実の上級グレードの位置付けとなるヴェローチェには、レッド塗装のブレーキキャリパーに専用の20インチアルミホイールが組み合わされるほか、電子制御サスペンションを採用してスポーティかつ上質な乗り心地を実現。パドルシフトやステアリングヒーターに加え、前席メモリー機能付き電動8ウェイのブラックナチュラルレザーシートを備えるなど明確な差別化が図られている。

 さらに両グレードとも、車両前後および側面方向を監視するフロントカメラとインテリジェント・アダプティブ・クルーズコントロール(IAAC)やレーン・センタリング(LC)システムを組み合わせたレベル2を実現する新しいADAS(先進運転支援)システム、交通弱者に配慮した自動緊急ブレーキ、ドライバー眠気検知、そしてテールゲートを介してリヤシートに置いた荷物を検出する機能などあらゆるドライバーアシスタントも備えた。

 パワートレインにも電動化テクノロジーが搭載され、新開発された160PSの4気筒1.5リッター・ハイブリッドVGT(可変ジオメトリーターボ)ガソリンには350barの直噴インジェクションを採用し、7速デュアルクラッチ・トランスミッションを組み合わせる。さらにエンジンを停止した状態でも走行可能な『P2』電気モーターを搭載し、高電圧の48V仕様で15kW/55Nmを発生。WLTCモードの燃料消費率で16.7km/Lの省燃費性能を誇る。

 これで実質2グレード構成となった『アルファロメオ・トナーレ』は、受注生産の“Ti”が524万円、追加設定された主力グレードの“ヴェローチェ”が589万円(いずれも税込)となり、導入記念モデル“エディツィオーネ・スペチアーレ”は、販売定数に達し次第終了となる。

エンジンを停止した状態でも走行可能な”P2″電気モーターを搭載し、高電圧の48V仕様で15kW/55Nmを発生。WLTCモードの燃料消費率で16.7km/Lの省燃費性能を誇る
パドルシフトやステアリングヒーターに加え、前席メモリー機能付き電動8ウェイのブラックナチュラルレザーシートを備える

アルファロメオ ジャパン公式サイト:https://www.alfaromeo-jp.com/tonale/

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