いよいよ迎えた決勝日!
サーキットに到着すると、明らかに前日よりもファンの数が多く、会場の熱気はもうアツアツ。
パドックでは、決勝に向けてクルーたちが最後の調整中。天気予報では通り雨の予報もあったため、各チームはウエットタイヤも準備しています。
グリーンフラッグの約1時間前には、いよいよピットボックスへの移動がスタート。大勢のファンの間をかき分けるように、クルーたちがマシンを運んでいきます。クルーたちの表情にはスタート前の緊張感が漂っていて、まるでリングへ向かうボクサーのようで本当にカッコいい……!
一方、マシンを送り出したあとのパドックではすぐに撤収作業が始まります。翌週には次のレースが待っているだけに、この切り替えの早さもプロですね。
ドライバーたちも移動を開始。特別にエリアを封鎖するわけではなくファンエリアを移動していくので、普通にすれ違ってびっくりしましたし、レース前の緊張感も伝わってきました。やっぱり北米流のキモは近さですね。
移動手段は徒歩や電動スクーターなど、ドライバーによってさまざま。
その後はグリッド順にふたりずつホンダ・リッジラインの荷台に乗り、コースを一周してファンの前に姿を見せていきます。
そして、いよいよ国歌斉唱。
スタンドへ戻ると、客席はほぼ満席となっていました。初開催ということもあってかすごい人気です。
いよいよグリーンフラッグが振られ、レースがスタート。超近距離でバトルしながらコーナーに飛び込むスピード感や、壁ぎりぎりを駆け抜けるスリル満点です!

これ以外にも多くのSC導入がありましたが、赤旗をなるべく振らない雰囲気もあり、ファンを退屈させないレース運営です。
レースは終盤に猛烈な追い上げを見せたエリクソン選手が優勝! チェッカー後は急いでヴィクトリーサークルへ向かいましたが、そこには大勢の人、人、人! 後方からではありましたが、なんとか表彰式を見届けることができました。
国内レースとの違いを感じたのは、表彰式後の記念撮影でした。シリーズスポンサーや大会スポンサー、エンジンサプライヤー、コントロールタイヤなど、それぞれのロゴの帽子を何度も取り替えながら時間をかけて何カットも撮ります。
また、筆者の隣で表彰式を見ていた男の子はウィル・パワー(アンドレッティ・グローバル)のファンだったようで、ずっと「パワー!」と叫んでいました。すると、それに気づいたパワーがインタビューを終えて男の子のもとへ。サインと帽子のプレゼントをしていて、見ているこちらまでうれしくなる心温まるシーンでした。
表彰式終了後に、帰路がてらふたたびパドックへ向かってみると、すでに撤収作業はほとんど終了。つい先ほどまでレースを戦っていたマシンも、すぐに輸送に向けた準備が進められていました。
こうしてレースを終え、名残惜しさを感じながらユニオンビル駅へ。決勝日ということもあり、帰りの混雑を覚悟していたのですが、意外にも鉄道はほとんど混んでおらず、余裕を持って座ることができました。駅の目の前がサーキットというアクセスの良さに加えて、ここまでスムーズにレース観戦ができるなんて、初めての体験でした。
初インディカー観戦で何より心を掴まれたのは、コースもマシンもドライバーも、とにかく“全部が近い”という圧倒的な体験でした。テレビでは絶対に伝わらない距離感が一瞬でこのカテゴリーの魅力を鮮明にしてくれて、市街地レースの迫力からパドックやファンゾーンの熱気まで、初観戦とは思えないほど濃密に楽しめました。
あの“近さ”は一度味わうと忘れられませんね。機会があればまた必ず現地で体感しにいきます!



















