SPOON SPORTS 2024スーパー耐久第2戦富士 レースレポート
プレスリリース
2024年5月28日
スーパー耐久シリーズ第2戦 SUPER TEC 24時間レース
SPOON リジカラ CIVICはリタイア
5月24日(金)~26日(日)、静岡県の富士スピードウェイでENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE第2戦『NAPAC 富士 SUPER TEC 24時間レース』が開催され、95号車SPOON リジカラ CIVIC(山田英二/小出峻/ピストン西沢/三井優介/松井猛敏/中島保典)は予選総合37位・ST-2クラス7位から決勝をスタートしましたが、トランスミッションのトラブルによりリタイアとなりました。
5月24日に行われた公式予選では、フロントブレーキローターにクラックが入るトラブルが発生。原因はブレーキローターへの焼き入れ不足であることが判明したため急遽タイムアタックを断念し、決勝用のブレーキローターを入念に焼き入れすることに時間を費やすことになりました。
今回のレースではA/Bドライバーによる合算タイムによってスタートポジションが決定される方式で、95号車の予選順位は、ST-2クラス7番手・総合37番手と不本意なポジションから決勝をスタートすることになりました。
チーム監督の原剛は「想定外のトラブルにより、予選ではタイムアタックを諦めざるを得ませんでしたが、決勝前にトラブルが出てくれたため、対策を講じることができた事をポジティブに捉えています。決勝は24時間と長いので、確実にポジションアップを図っていきます」と語っています。
翌25日、決勝スタート時間である15時の天候は曇り、気温21度。95号車『SPOON リジカラ CIVIC』は山田英二がスタートドライバーを務め、順調に周回をこなしてポジションをアップします。しかし、予定どおりにドライバーをピストン西沢に交代して間もなく、突然トランスミッションから異音が発生し、コース上にストップしてしまいました。
マシンはレッカー車によって車検場近くのリペアエリアへと運ばれ、すぐにメカニックがマシンを確認すると、トランスミッション本体の破損が確認されたため、アッセンブリー交換作業をスタートしました。この作業に約5時間半を費やすものの、マシンは無事にコースに復帰。その後は西沢〜小出〜三井〜小出とつなぎ順調にコースを周回しました。
夜半から降り出した雨によってコースはフルウェット状態となりましたが、復帰後6巡目でドライブしていた三井優介から無線で3速にギヤが入らないとの連絡が入ったため緊急ピットイン。マシンを確認するとふたたびトランスミッションにトラブルが発生したことが判明。すでに交換するスペアミッションも補修部品も無いチームは、ここでリタイア届にサインし、SPOON リジカラ CIVICの復帰2戦目は、無念のリタイアという結果となってしまいました。
ファーストドライバーを務めた山田英二は、「マシンは絶好調で何の不安も予兆もなく、順調に走行していましたのでセカンドスティント担当の西沢さんへは何の不安もなく、バトンを渡しました」と語っています。
三井優介も「ミッションを交換してから何の問題も無く順調に周回していましたが、突然3速ギヤに入らなくなってしまいました。1回目のこともあったので、すぐに無線で伝えピットに滑り込みましたが、残念な結果となってしまいました。次戦のオートポリスでは結果を残したいですね」とコメントしました。
チーム監督の原剛は「残念ながら、ミッショントラブルが重なってリタイアとなりました。1回目は2スティント目のピストンさんドライブのときで、ピットまで戻ることができず、リペアエリアでミッション交換しました。設備も整っていない夜間の路上作業のためメカニックは相当苦労しました。事前にミッションが弱いという情報はありましたので、今回のミッションはともに、その対策を講じておいたのですが、まだ不足だったようです」
「土曜日のフリー走行でよいセットアップが見つかり、ドライバーからは『これなら行ける』という力強いコメントをもらっていましたし、若手の小出さんも三井さんも常に速いラップタイムを刻んでくれたのはとても頼もしかったですね」
「今回はこのトラブルによって、シビックの弱点をより深く知ることができましたし、メカニックもとても貴重な経験を積むことができました。結果は残念ですが、チームとして得たものはとても多かったと思います。この経験を活かし次戦にしっかりとつなげていきたいですね」と結びました。
第3戦は7月27~28日に大分県のオートポリスにて5時間レースとして開催されます。