「今回はインパクトレンチでホイールの脱着作業を初めてやらせていただきましたが、ガガガッというスピードが新鮮でした」
「タイヤの空気圧を狙った値にジャストで合うところまでやることに驚きました」
そうしたモータースポーツの世界の一端をピットでの実作業で体験したのは青森県立青森工業高校自動車部の部員たち4人。同高は、F-Beを運営する日本F4協会が2020年度から進めてきている『人材育成共同研究』活動の提携校のひとつで、職業体験授業・研修の場としてFormula Beatを23年から活用してきている。4人は7月19~20日の第8&9戦スポーツランドSUGOに各チームの手伝いとして参加。レースオペレーションの一部を担った。
今回のメンバーは全員が参加2~3回目。タイムスケジュールと実際の進行に合わせて済ませておく、あるいは取りかかるひととおりの作業についてはこれまでに学んでおり、マシンやホイールのクリーンアップ、タイヤの運搬といった基本的な作業は1日目からスムーズにこなしていた。
また、自動車部ということでチームからの“デフォルト”の期待も高く、一部メンバーは4本×3セット=計12本のタイヤの空気圧調整を任されるなど、作業の量や質も全体的に1回目よりもレベルアップ。もちろん、プロのメカニックから指導や確認を受けながらとはなるが、専門的な領域にも一歩踏み込んだ作業にあたっていた。
『auto sport』本誌で好評連載中の『2025 Formula Beat CHAMPIONSHIP PADDOCK NEWS Vol. 4』では、4人と先生方のコメントも含め、2日間を詳密にフォロー。充実感あふれる姿を見ることができるはずだ。



