■グループ1:31号車レクサスがリードも666号車ポルシェが逆転勝利
13時30分からはST-X、ST-Z、ST-TCR、ST-1、ST-Qクラスの271号車CIVIC TYPE R HRC Conceptが出走するグループ1の決勝がスタート。午後になると雨は止み、気温も24度まで上がったドライコンディションで3時間レースが幕を開けた。
ST-Xクラスは、スタートではポールスタートの666号車seven x seven PORSCHE GT3RのBANKCYがポジションを守るが、1周目のバックストレートで31号車DENSO LEXUS RC F GT3を駆る小林利徠斗が首位に立つ。2番手には81号車DAISHIN GT-R GT3の青木孝行が続き、666号車seven x sevenは3番手後退となる。
トップに立った31号車DENSO LEXUS RC Fは、その後も小林が好ペースで走行を続け、中盤までレースをリードする。しかし、残り1時間を前にコース上にわずかに雨粒が落ち始め、トップ争いの間隔が詰まったところで666号車seven x sevenの渡会が31号車DENSO LEXUS RC Fの永井宏明をダブルヘアピンでオーバーテイク。
これでトップ奪還に成功した666号車seven x sevenは最終スティントの藤波も盤石の走りでトップチェッカー。ポール・トゥ・ウインでスーパー耐久第6戦岡山を完勝し、seven x seven Racingとしては前週のスーパーGT第7戦オートポリスに続く連勝を飾った。31号車DENSO LEXUS RC Fは37.054秒差の2位、3位には777号車D’station Vantage GT3が入った。
GT4規定車両によるST-Zは、スタートから34号車TECHNO FIRST FUNDINNO R8 LMS GT4を先頭に、26号車raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4、52号車埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2がトップを争う。
クラスポールから首位を快走していた34号車TECHNO FIRST R8だったが、1回目ピットストップで作業違反がありドライブスルーペナルティを科されポジションダウン。代わって26号車raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4がクラストップに立つと、フィニッシュまで首位の座を譲らずに今季2勝目を飾った。
ST-Zの2位には、レース終盤に大木一輝が追い上げをみせた20号車NANIWA DENSO TEAM IMPUL Zが続き、ニッサンZニスモGT4がワン・ツーを飾った。そして3位には52号車埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2が入り、ランキング2位の885号車シェイドレーシング GR Supra GT4 EVO2が他車との接触によりリタイアになったため、最終戦を前に52号車埼玉 GB GR Supra GT4 EVO2の3年連続クラスチャンピオンが確定した。
ST-TCRはクラスポールの97号車Racer ホンダカーズ桶川 CIVICを、スタート直後に98号車WAIMARAMA Elantra N TCR、430号車エヴァRT初号機 RS3 LMSがオーバーテイク。フィニッシュまでこの3台が同一周回で優勝を争ったが、順位は変わらず98号車WAIMARAMA Elantra Nがクラス優勝、430号車エヴァRT初号機 RS3が2位、97号車Racer ホンダカーズ桶川 CIVICが3位になっている。
ST-1は2号車シンティアム アップル KTMがクラスポールからスタートを切るも、序盤に47号車D’station Porsche 992がオーバーテイクを決めると、そのまま優勝を飾り3連勝を達成。2号車シンティアム アップル KTMは20.856秒差の2位となった。ST-QはTeam HRCの271号車CIVIC TYPE R HRC Conceptのみの出走となったが大きなトラブルは見られず、ST-TCRを上回る総合16位で完走を果たしている。
2025年スーパー耐久シリーズの次戦は、11月15〜16日に静岡県の富士スピードウェイで開催される第7戦『S耐ファイナル大感謝祭』でシーズン最終戦を迎える。チャンピオンがすでに決定したクラスもあるが、白熱の争いは最終戦でも繰り広げられるはずだ。

















