ウエットからドライに変わる難しい状況下で、72号⾞が⼒⾛!
最⼤ウエイトを背負いながらベストラップを記録する活躍で、ST-2クラス4位
ENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE第6戦『OKAYAMAスーパー耐久 3Hours Race』が⾏われた。ST-2クラスのランキング⾸位を⾛るNo.72 OHLINS CIVIC NATSは、路⾯コンディションが刻々と変わる難しい状況のなかで、堅実な⾛りをみせ、ST-2クラス4位でゴール。シリーズチャンピオン獲得を⽬指し、最終戦に挑む。
前戦の第5戦オートポリスでは、最⼤サクセスウエイトを積載したなかで渾⾝の⾛りを披露し2位表彰台を勝ち取った72号⾞。ポイントリーダーとして、万全の準備を施して第6戦の舞台となる岡⼭国際サーキットへと乗り込んだ。予選では他クラスの⾞両との兼ね合いでクリアラップが取りづらい状況であったが、クラス4番⼿を獲得した。
3時間レースで争われた決勝は、朝から⾬模様に。72号⾞は、クルマの⻑所を活かすべくドライ寄りのセッティングにし、天候回復に望みをかけた。今回は野島がスタートを担当し、⾬量が多い序盤で粘り強い⾛りを披露。CIVIC勢トップの4番⼿で帰還し、45周⽬に⾦井へとバトンを繋ぐ。少しずつ乾きつつある路⾯に注意を払いながら、リヤタイヤをうまく機能させて安定したペースを築いて、Aドライバーの最低乗⾞時間を⾛り切った。
レース終盤の81周⽬に2度⽬のピットストップを実施し、⼭野がマシンに乗り込む。この頃になると、路⾯はほぼ乾き切っている状況で、1分41秒367のベストタイムを刻む⼒強い⾛りで周回。今回も最⼤ウエイトとなる70kgを背負うという厳しい条件下で、NATS学⽣たちもベストを尽くす仕事ぶりを発揮し、クラス4位でフィニッシュ。ランキング⾸位を維持した状態で11⽉の最終戦・富⼠⼤会に臨む。
⼭野哲也
「今回のウエイト搭載量を考えると、予選で4番⼿に⼊れたことは⾮常にプラスな要素でした。ただ決勝は、今シーズンのなかで最も苦しい展開になることは予想していたので、とにかく必死に⾛りました。思いのほか路⾯状況が回復せず、野島選⼿はロングスティントとなってしまいましたが、⾦井選⼿も含めて粘り強い⾛りしてくれたと思います。終盤にはベストラップも記録して、⽬標の4位でフィニッシュできたのは良かったです。タイトル争いの⾯ではライバルが接近してきている状況ですが、次戦までにできることをしっかりとして、悔いのないように最終戦を迎えたいです」
⾦井亮忠
「僕のスティントではまだ路⾯が濡れていて滑りやすい状況でしたが、ミックスコンディションという難しい状況のなか、乾いているところを探しつつ様々なことにチャレンジしながらタイムを上げていきました。後半は安定したペースで⾛れましたし、クルマもとてもフィーリングが良く、不安なく攻めることができました。チームもレースを重ねるごとに成⻑していますし、クルマの進化も続いているので、最終戦ではとにかくやれることをやるだけだと思っています。順位やポイントにはあまりとらわれず、勝ちに⾏くつもりで⾃分たちのベストを尽くしたいです」
野島俊哉
「僕は決勝レースまでウエットコンディションで⾛る機会がなかったので、最初は⾬量も多くて、正直緊張しました。不安もありましたが、⾛り出しから思っていた以上にクルマの安⼼感があった印象です。後半はフロントタイヤのグリップが落ちていたのでアンダーステアとの戦いで、苦し紛れという状況にはなりましたが、なんとか⾛り切ることができました。このチームは本当に1年を通してレベルが上がってきており、クルマのレベルも⾼い状態にあります。進化したシビックと進化したメンバーで⼀丸となってベストを尽くしてシリーズチャンピオンを決めに⾏きたいです」
監督:豊福⼤樹
「予選はタイム的にも悪くはありませんでしたが、他クラスの⾞両に引っかかってしまい、本来の速さを発揮できなかったのは残念なところです。ドライに関してはクルマのパフォーマンスも良く、ウエイトを搭載しているわりには勝負もできていましたし、ピットのタイミングなども予定どおりミスなくこなせました。それ以上に、ウエット路⾯でのライバル勢のタイムが速く、そこで差をつけられたのが痛かったです。でも、チームとしてはできることをやり切った結果なので、しっかりと受け⽌めています。ランキングではポイント差も縮まり、最後まで気が抜けません。次戦はしっかりとゴールするだけでなく、上位フィニッシュを狙いにいきます」

