『マッハ車検 GR Supra GT4 EVO2』連続入賞でシリーズ9位に
Team Noah『マッハ車検 GR Supra GT4 EVO2』は、11月15~16日に富士スピードウェイで開催されたENEOS スーパー耐久シリーズ2025 第7戦(最終戦)『S耐ファイナルFUJI』に参戦。クラス7位総合19位からスタートし、一時はクラス2位まで追い上げ、3人のドライバーで4時間を走り切りクラス8位総合14位でチェッカー。シリーズ9位で今シーズンを終えた。
福岡に本拠を置くTeam Noah(代表:清瀧雄二)は、“九州に元気を! 九州のモータースポーツにもっとワクワクを!”を合言葉に2018年よりS耐に参戦。2021~22年はホンダ・シビックTCRでST-TCRクラスチャンピオンを獲得。2023年には車両をGR Supra GT4 EVOにスイッチし、国際的にも人気を集めるGT4車両による激戦区ST-Zクラスへ参戦。昨季はGR Supra GT4 EVO2を投入。今回も岡山に続き下垣和也がAドライバー、冨田自然がBドライバー、大分出身の森田真心がCドライバーを務め、3人で4時間レースに挑んだ。
最終戦には特別クラスST-USAを含む全9クラス計57台が出走。ST-ZクラスにはGRスープラ、Z、ポルシェ・ケイマン、メルセデスAMG、アウディR8と国内外GT4マシン5車種計11台がエントリー。公式予選は15日13時にスタートし、下垣が10番手、冨田が8番手で合算結果はクラス7番手/総合19番手。森田も基準タイムをクリアしたが、ダンパートラブルが見つかり交換して決勝へ。
16日は晴れながら雲があり富士山は見えず、気温15度・路面温度25度のコンディションで13時15分に4時間レースがスタート。冨田がスタートを担当し、接触の影響もありオープニングラップでふたつ順位を上げた。4周目に6番手へ後退するも25周目には5番手、さらに34周目には早めのピットイン車両もあり4番手へ浮上。43周で冨田がピットインし給油、森田へ交代。56周で上位陣がピットインしたことでクラス2番手まで順位を上げ、18周を走行。
73周で森田がピットインし下垣へ交代。ジェントルマンドライバーの下垣は60分間の運転義務があり、7番手でコースへ。残り1時間に近づいた頃FCYが導入されるが、減速遅れでドライブスルーペナルティを受ける。それでも他車のピットタイミングもあり順位を8番手から5番手まで上げ、104周でピットインし再び冨田へ。冨田はナイトレースとなった残り30分を走り、125周でクラス8位/総合14位でチェッカー。同時に花火が打ち上げられシリーズのフィナーレを飾った。
今季は開幕戦もてぎでマシントラブルにより無得点となったものの、第2戦以降は欠場したSUGOを除き全レースで入賞。プロドライバーも多く参戦する激戦区ST-Zクラスでシリーズ9位を獲得。今年の経験を来季に結びつけ、表彰台を狙う。
下垣和也
「交換したダンパーでのセッティングがマッチングしていなかったのか、正直乗りにくくリズムも悪く苦しみました。アベレージ良く走ろうとしましたがうまく上げられませんでした。今年は3戦で走ることができましたが、GT4スープラの運転は難しく少しずつ慣れていったという感じです。タイヤをマネジメントしながらアベレージを上げる走りを学べたのは収穫でした」
冨田自然
「このレースウィークはクルマのセットアップなど悩むところが多々あり苦戦しましたが、ある程度までまとめることができました。僕自身としてはもっとアグレッシブに行きたかったところもありますが、ギリギリで走るなど苦労しました。今年は去年のデータを生かしてドライバー同士で共有し、エンジニアやメカニックとのチームワークも整ったシーズンになりました」
森田真心
「悔しいレースでした。冨田選手が順位を上げてくれたので、それに続けて表彰台を狙いたかったのですが、そんなにうまくはいかないです。途中2番手も走ることができましたが、僕たちにもそれだけの力はあるのだとポジティブに感じられました。今年は年間通して速さが結果に結びつきませんでした。来年も乗ることができたら今年の経験を生かします」



