迎える最終ラウンドのSUGOには、高星が142ポイント、坪井が123ポイントで乗り込む。ふたりの差は19ポイントだ。全日本F3では勝てば10ポイント、ポールポジションで1ポイント、ファステストラップで1ポイントが得られるため、いわゆる“フルマーク”で12点が稼げる。一方、2位は7ポイント、3位は5ポイント。以下3-2-1という得点となっており、高星は第19戦で8点を稼げばチャンピオンとなれる。また、第19戦を3位+第20戦を4位でも王座獲得だ。今季は第6戦での車検後の失格以外に取りこぼしがない高星が、かなり有利な条件にあるのは間違いない。

 しかし高星は、そんな最終ラウンドを前に、「表彰台を逃さなければチャンピオンだとは思いますが、勝たなければと思っていますし、勝ってこそのチャンピオン」だと今季もう1勝をなんとしてもSUGOで挙げたい意気込みを語っている。また、「ポールポジションを獲ることもレーシングドライバーとしての性」と、チャンピオンに相応しい速さをみせて決めたい意気込みをみせている。

 一方の坪井は、序盤戦の無得点が2戦あることなどによりチャンピオンが厳しいことは自覚はしつつも、「最後までフルマークをゲットしたい」と意気込みを語る。常勝トムスでの2年目ということもあり、ある意味チャンピオンが義務づけられていたシーズンではあったが、高星よりも年間の勝ち星で上回り、パーフェクトなレースを積み重ねることで、自らの2017年を締めくくりたいところだ。

 勝ってチャンピオンを決めたい高星か、それとも今の流れのまま2勝を収め、高星の結果を待つ坪井か。そしてそこにパロウ、宮田、そして後半戦で安定した速さをみせる大津弘樹(TODA FIGHTEX)、阪口晴南(HFDP RACING F316)らがどう絡むのか。終盤戦で速さを増すブルーノ・カルネイロ(AlbirexRT-WILSON)も不気味な存在だ。今季の全日本F3の総決算と言えるSUGO戦、ぜひスーパーフォーミュラとともに注目して欲しい。

坪井翔(カローラ中京 Kuo TOM’S F317)
全日本F3第17戦オートポリスのスタートシーン

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