ロスを最小限に抑えるためタイヤは交換しない。8番手のままコースに送り出すことができた。50ラップ過ぎ、ほとんどのチームのピットストップが終わったところで5番手にまで上がる。60ラップ過ぎ、58~59秒台でラップするトップ2台との差は約90秒、4番手に付けるハチロクとの差は約43秒。厳しい戦いが続く。
70ラップ過ぎ、2回目のピットストップ。花里にスイッチ。6番手のポジションで淡々とラップを重ねていき、83ラップ過ぎ、3回目のピットストップ。ふたたび、小河がステアリングを握る。
7番手でラップを重ねていた90ラップ過ぎ、コースにオイルが出てコースアウトするマシンが数台したところ(スタートから約3時間強が経過した11時07分~11時24分/93~97ラップ)で、セーフティカーがレースをコントロールする。
トップ4台が同一周回、5番手以降はラップ遅れとなる。ただ、6番手のロードスターとの差は詰まっている。110ラップ過ぎには6番手まで戻す。
135ラップ、ふたたび、花里がステアリングを握る。6番手のポジションをキープ。150ラップ、小河がマシンに乗り込むがタイヤは交換しない。なかなかポジションアップできないまま時間は過ぎていく。175ラップ過ぎ5番手に浮上。
199ラップすぎ、当チームは最後のピットストップに入る。高橋の追い上げにすべてを託す。86号車のハチロクと93号車のS2000トップ2台は依然として58秒台のバトルを繰り広げている。
3番手には55号車のハチロク、40号車のロードスター、さらには当チームのハチロクが続く。ロードスターが後退する間に4番手に浮上。241ラップ過ぎ、55号車のハチロクがピットストップ。
これで3番手に浮上する。263ラップ目、再度、55号車がピットに入り、ガス補給。その差は30秒強に広まるが、55号車は59秒台で迫ってくる。高橋もペースを上げて逃げる。
チェッカーまで40分を切る。3番手のポジション=表彰台をかけての熱いバトルが繰り広げられる。2015シーズン以来、続いている連続表彰台をここで切りたくはない。
チェッカーまで残り10分。その差は20秒近くある。残り8分。トップ争いを繰り広げていたS2000がバースト。ピットに戻りふたたびレースには復帰するが4番手でラップを受けるにとどまった。
最終的に55号車の追撃から逃げ切り、当チームはクラス2番手でチェッカーを受けることに成功。これで連続表彰台は14に更新。ただ、86号車が優勝。この時点で2017シーズン ST-4のクラスチャンピオンは、86号車に決まってしまい、残念ながら当チームの連覇の夢も断たれてしまった。
まだ、今シーズン、クラス優勝していない当チームは、なんとか優勝を決めるべく最終戦の岡山に乗り込む。