練習期間中には、車載動画をしきりに見たというが、「困っちゃったんです。主人の動画を見ていると、キレイなんですよ。何に乗ってもキレイな走りをするので、そのまんま乗っていたら、自分と主人のスピード感が全然違うんですよ。『これキレイすぎるから、あんまり見ちゃいけないのかな』と迷ったほど。だから、主人に対して尊敬の念が生まれましたね」

「今までは『ドライブはうまいんだろうけど、何やってるんだろうな』って感じだったんですが、すごいなぁって(笑)」とあっさり語ってはいるが、違いが分かるのだから、やはりそのあたりスポーツ経験者ならではの、感覚の鋭さなのだろう。

 残念ながら、ドライコンディションで走れたのは、レースウイークの金曜日まで。予選、決勝ともウエットコンディションとなってしまったものの、そういった悪条件の中でも、由衣花は堂々たる走りを披露した。予選では二度スピンがあったとのことで「心、折れかけました。アタックラップに失敗すると、こんな感じになるんですね」としみじみ。

 それでも10番手を獲得し、決勝でも小迫美代子(#739)やおぎねえ(#13)といった、ベテランを相手に激しいバトルを演じ、最終的に予選よりひとつ順位を上げて9位でフィニッシュした。なお優勝は小山美姫(#36)で2連勝。神子島みか(#94)が2位、小泉亜衣(#86)が2戦連続の3位となった。

「いや〜、楽しかったです。すごくクリーンなバトルをベテランの方とさせていただいて、とても勉強になりました。私はどちらかというといっちゃうタイプなので、おふた方にうまく抑えてもらったというか。練習中からハマりつつあるのは感じていましたが、より一層今後も続けたい、という気持ちがすごく強くなりました」と由衣花。今回が「幸先の良いスタート」となることを期待したい。

由衣花のデビュー戦には、雨のなかながら多くの応援が駆けつけた。
レース後、慎弥と談笑する由衣花

本日のレースクイーン

奥西はつみおくにしはつみ
2025年 / スーパー耐久
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