第2戦もドライコンディションで争われ、角田がしっかり雪辱を果たすこととなった。「スタートは悪くなかったと思いますが、2番手の(細田)の方が上手でしたね」と語るも、今度はしっかりホールショットを決める。ここから先は完全にひとり舞台。第1戦を半周と走れていないこともあり、たっぷりタイヤは残されたから、オープニングの1周だけで細田に1秒7もの差をつけ、その後もファステストラップの連発でひたすら引き離しにかかってみせる。
一方、細田は序盤こそ名取、澤田、金澤と第1戦も入賞して、勢いのあるドライバーたちを背後に置いていたが、やはり2位でゴールできたという自信の方が優ったようだ。中盤からは単独走行に持ち込んでいく。逆に名取のペースが今ひとつ、「何が悪かったのか分かっているつもりなので、次までには」というが、11周目のヘアピンで澤田の逆転を許していた。
その間にもトップの角田は逃げ続け、15周で実に16秒差の圧勝に。「昨日、タイヤを使っていないのはありましたけど、それ以上の速さを見せつけたかったので、最後までアクセルを緩めようという気持ちはまったくありませんでした。気持ちは完璧に切り替えられました。完全にではなかったんですが、走っているうちに、走ることで(切り替えられた)。次回はスタートをもっと良くする、これが課題です」と角田。
2戦ともに細田、澤田が表彰台に上り、4位は名取。そして川合はまたも8位で、16台抜きを果たしていた。もし、ペナルティを受けずにいたら、果たしてどうなっていたことか……。また、今年から新設されたインディペンデントカップは、第1戦を仲尾恵史(TCS Racing Team)が、そして第2戦は植田正幸(Rn-sports制動屋F110)が制している。
