プロフェッショナルシリーズの決勝は、上位陣にスタートミスはなく、予選順位そのままでの開始となった。そのなかで気を吐いていたのは、初めてのシングルグリッド、7番手を得ていた平木湧也(茨城トヨペット86レーシング)で、オープニングラップの第1ヘアピンで蒲生を抜いて6番手に浮上する。

 オープニングラップは谷口、菅波、青木の順で三つどもえのバトルが繰り広げられていたが、2周目からはまるで1週間前のスーパーGT300クラスのバトルを彷彿させる、『谷口トレイン』が形成されて、平木まで6台が連なるようになる。

「あっち(菅波)が元気良かったので、最初のうちは抑えようと。速く走る気なんて微塵もなくて、抜かれるポイント、勝負どころは決まっているので、そこだけしっかりと。特に後ろ(菅波)だけ違うタイヤメーカーだったから、どこでどんな感じになるかわからなかったので、様子見ながら走って、あっちがタレたら逃げようと。序盤グイグイ来ていたからね」と谷口。

 しかし、この状態にしびれを切らしていたのは菅沼ではなく、青木だった。4周目の1コーナーで菅沼に仕掛けるも接触。青木はなんとか踏み留まったものの、菅波は大きく順位を落としてしまう。

 このアクシデントにより、谷口がようやくリードを広げることとなった一方で、今度は『青木トレイン』が形成されることになり、背後には織戸、佐々木、そして井口卓人(CG ROBOT BRZ BS)、蒲生、平木が続くことに。2度目のアクシデントは7周目の第1ヘアピンで発生。青木と織戸が接触、これに蒲生が巻き込まれてしまったのだ。

 織戸のみ生き残って2番手に浮上するも、「今日の結果は嬉しくない。せっかくいいバトルをしていたのに、申し訳ない」とレース後に猛省することしきり。3番手には佐々木が浮上し、4番手は井口で、5番手は平木。

 2度のアクシデントを尻目に、難なく逃げ切った谷口は昨年の第7戦SUGO以来の優勝を飾ることとなった。「(後続を)離せてからの後ろはみんな同じタイヤメーカーだから、似たようなポテンシャルしかない。逃げることに専念できました」と谷口。

 ランキングトップをキープした織戸に続いて3位を獲得した佐々木は、これが今季初入賞。4位は予選9番手からジャンプアップを果たした井口で、最後は近藤翼(神奈川トヨタ☆DTEC 86R)の猛追も受けながら逃げ切った平木が5位で、これが2年目の初入賞となった。

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