また午後1時半をすぎた頃には#83が他車と接触し、リヤタイヤがパンク。ピットインを余儀なくされました。ダメージは足回りにも及んでいましたが、メカニックの迅速な対応ですぐにレース復帰を果たしました。その後すべての車両がゴールを目指して順調に周回を重ねていきました。
午後3時、長い24時間レースのゴールの瞬間が訪れました。ST-Xクラスでは#83がクラス2位で表彰台を獲得、#81が3位で見事に完走を果たしました。ST-TCRクラスは、ただ1台ノーペナルティかつノートラブルで走り続けた#75 Audi Team DreamDrive Noahがクラス優勝。チームはデビュー3戦目での初優勝であり、スーパー耐久におけるアウディRS3 LMSの初優勝にもなりました。
3位が#19 BRP、4位が#45 Audi Team DreamDrive、6位が#65 Audi Team Mars とST-TCRクラスでは、参加4台のすべてが完走しアウディRS3 LMSの信頼性の高さを裏付ける結果となりました。
ST-TCRクラス優勝 #75 Audi TeamDreamDrive Noahオーナー 清瀧雄二氏のコメント
「とにかく最初から燃費走行で、タイヤに優しい運転をドライバー全員に指示していました。メカニックもそれに基づきスケジュールを組み、最終的に勝つことができました」
「何よりノーミスでノーペナルティでクリーンなレースができたと自負しています。我々は福岡のチームで、チームスタッフもほとんどが九州出身者ということもあり団結力はすごいものがあります」
「アウディRS3 LMSは信頼性も高く、記念すべき24時間レースで勝つことができてとてもうれしいです。来年もまた戻ってきたいと思います」
ST-Xクラス2位 #83 Phoenix Racing Asiaオーナー Marchy Lee(マーチー・リー)氏のコメント
「24時間レースは、ときにハッピーになったり、ときに悔しかったり、とてもエモーショナルなものでした。アウディR8 LMSはとても信頼性が高く、リペアパーツを用意してくれるなどサポート体制も充実していてベストカスタマーレーシングカーのひとつといえると思います」
「我々も勝てるチャンスはありましたが、ペナルティを受け、無線連絡もミスもあって今回は残念な結果となりました。ただ日本のファンが家族でレースを楽しんでいる姿がとても印象的でした。チームとして来年もぜひ挑戦したいです」
#81 Phoenix Racing Asia 川端伸太朗選手のコメント
「長いレースですから、ペナルティを受けるなど本当にいろいろありましたが、初めての24時間レースは最高に楽しかったです。特に夜のスティントはすごく気持ちが高ぶりました」
「またスーパーGTでは前回の富士の結果が十分ではなかったこともあり、とてもいい練習になりました。8月の富士のレースでまたアウディR8 LMSをドライブしますので、今回の経験を生かしていい結果につなげたいと思っています」