23台での戦いとなるST-4クラスは、開幕2連勝を飾っている、13号車ENDLESS ADVAN 86の村田信博/小河諒/山内英輝/島谷篤史組がトップ。第3戦を制した、86号車TOYOTA Team TOM’S SPIRIT 86の松井孝允/井口卓人/蒲生尚弥/大嶋和也組が、7ポイント差で追いかける展開となっている。

 開幕から2戦は86勢が表彰台を独占、特に今までホンダ車が連勝し続けてきた、開幕戦のもてぎでの勝利は大いに話題となった。第3戦でようやく、95号車SPOONリジカラS2000の松井猛敏/中島保典/柴田優作/黒澤琢弥組が2位に入り、牙城を崩してみせた。

スーパー耐久シリーズ/95号車SPOONリジカラS2000
スーパー耐久シリーズ/95号車SPOONリジカラS2000

 そのS2000が今回のレースにおいて、最大の鍵を握る。これまで圧倒的なエンジンパフォーマンスに対するハンデとして、ブレーキローター、キャリパーの交換が禁じられてきたが、今回から解禁となるためだ。特に富士のレースは長丁場とあって、我慢のブレーキングを強いられていたが、足かせがなくなった以上、ガンガン踏んでくるのは間違いない。
スーパー耐久シリーズ/17号車DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-D
スーパー耐久シリーズ/17号車DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-D

 ST-5クラスで最も気になる存在は、第3戦で優勝を飾った、17号車DXLアラゴスタNOPROデミオSKY-Dだろう。ディーゼルエンジン搭載車両としてシリーズ初優勝の原動力は、何と言っても絶対的な高燃費。9時間レースではどれだけのマージンを生み出すのだろうか?

 一方、優勝こそ開幕戦のみながら、続く2戦をしっかり2位でゴールし、ランキングのトップをキープしているのは、69号車BRP★J’S RACINGホンダカーズ浜松北みきゃんFITの大野尊久/梅本淳一/窪田俊浩組。3連覇に向け、今回は特に確実に高得点を稼ぐ作戦に打って出るはずだ。

 ダークホースは、88号車村上モータースMAZDAロードスターNDの村上博幸/筒井克彦/雨宮恵司/大井正伸組。クラス随一のコーナリングマシンが、セクター2やセクター3でどれほどのスピードを披露するのか注目したい。

■勝負の明暗を分けるピットストップに注目

 なお、今回のレースはピットストップの義務づけが1回増えて5回に変更された。ただ、この回数で留められるクラスはそうは多くないだろう。ちなみに昨年のST-Xクラスは、ほぼ1時間でピットに戻ってきている。今回の9時間レースでは8回ピットに入ってくることが予想されるが、その度にタイヤを交換するとは限らず、そういった戦略の妙が勝敗にかなり影響を及ぼすだろう。また、セーフティカーラン中のピットストップは、今回に限り禁止とされている。

 シリーズ最長となる9時間にも及ぶ長丁場だけに、どんなことが起こってもおかしくない。それは天候変化も含めて……。スーパー耐久シリーズ後半戦の初戦となるスーパーテック。ドラマチックな見ごたえあるレースとなることを期待しよう。

 スーパー耐久シリーズ第4戦の前売観戦チケットは、2日間通し券が3,500円(税込)と比較的リーズナブル。パドックラウンジパス等の特別チケットも販売される。詳細は富士スピードウェイ公式サイト(http://www.fsw.tv/freepage/1428)まで。

本日のレースクイーン

織田真実那おだまみな
2025年 / スーパー耐久
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