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国内レース他 ニュース

投稿日: 2018.11.12 20:35

FIA-F4もてぎ:角田裕毅がシーズン7勝で王座獲得。HFDP初のチャンピオンに

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国内レース他 | FIA-F4もてぎ:角田裕毅がシーズン7勝で王座獲得。HFDP初のチャンピオンに

 日曜日の第14戦決勝レースは、前日に3位になった小倉がフォーメーションラップでドライブシャフトを破損したため、スタートディレイとなって、1周減の11周で競われた。そんなハプニングにも動ずることなく、フロントローのふたりはともにスタートを決めて、そのままの順位で1コーナーに飛び込み、これに予選4番手だった佐藤蓮(SRS/コチラレーシング)と大滝が順位を入れ替えて、さらに予選9番手の菅波冬悟が一気に順位を上げて続くこととなる。

 1周目は上位がずらり連なる格好だったが、2周目からは名取と角田が逃げ、その後ろで佐藤と大滝、菅波、小高が争うように。だが、その3番手争いは、5周目に佐藤と大滝が接触で順位を落とし、その直前に藤波を抜いていた小高に決着が。最後に一矢報いたい小高は、やがて名取と角田にも近づいていく。

 そんななか、角田は必死に名取を攻め立てていくが、その度にガードを固められて逆転を許されず。小高も加わり、3台でのトップ争いとなった直後に、セーフティカーがコースイン。ヒートアップしたインディペンデントカップのトップ争いで接触があり、1台がコース脇に留まっていたからだ。それが9周目のこと……。そのままチェッカーが振られることとなり、レースは予想外の幕切れとなった。

 3勝目を名取が獲得するも、「優勝よりチャンピオンを逃した悔しさの方が大きいです。今年1年間を自分で点数をつけるなら、0点ですね。自力で優勝できたのは、今回だけのようなものですし、自分の思うようなレースがほとんどできなかったので」と笑顔は控えめ。

チャンピオンを手にした角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレーシング)
チャンピオンを手にした角田裕毅(HFDP/SRS/コチラレーシング)

 そして2位でゴールの角田が、HFDPドライバーで初のチャンピオンに輝いた。「何回か抜けそうなチャンスはあったんですけど、抜くときはリスクが多くて、ぶつかってリタイアみたいなことがあったら、シーズンが水の泡になってしまうので。チャンピオンもかかっていたし、それを目標に1年間戦ってきたので、チャンピオンが獲れて良かったです。実感はあまりないですけど」と角田。

 さらに1週間前に鬼籍に入ったHFDPのチーフエンジニア、川口里巳氏への感謝もつけ加えた。

「本当はオートポリスで決めて、2年間一緒にやってきた川口さんに、直接チャンピオン獲得の報告をしたかったんですが、僕がだらしなくて……。この1週間、後悔の気持ちもありましたが、天国の川口さんにチャンピオンになった姿を見せることができて良かったです」

 一方、インディペンデントカップも最後まで激戦を極めたが、牧野任祐の育ての親でもある植田正幸(Rn-sports制動屋F110)が、初代チャンピオンに輝くこととなった。


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