第5戦の終了から間髪入れず行われた第6戦も、レインコンディションのため、ふたたびSCスタートに。今度は1周の先導だけとなるが、SCが離れた途端に雨が強くなってしまい、2周目にSCがまた入り、3周目を終えた直後に赤旗が出されることに。

 本来は10周もしくは20分間のレースだったものの、無情にも時間は刻一刻と過ぎていき、やがて「走行はしばらく見合わせます」とのアナウンスが。結局、約20分間の中断の後、残り10分間でレースは再開されることとなった。

 同じ轍は踏むまいと、今度は石浦がSCラン明けのスタートで中山にピタリとつけて、そのまま逃げ切りを許さず。それどころか6台がずらり数珠繋ぎになっていた。そのなかでもっとも勢いに満ちていたのが坪井だった。

IPS第6戦で初優勝を飾った坪井翔(J-Gear & とおる君)
IPS第6戦で初優勝を飾った坪井翔(J-Gear & とおる君)

 すかさずダンロップコーナーで柳田のインを差し、3番手に浮上。次の周のプリウスコーナーでは石浦さえ抜き去り、2番手に躍り出る。その時点で、トップ中山との差は1秒6にも達していたが、今度は坪井がファステストラップを連発して徐々に差を詰めていく。

 それでも最終ラップに突入した時点でほぼ1秒の差をつけられていたが、「セクター2で思っていた以上に差が詰まったので、セクター3のどこかで抜こうと思っていました」と坪井。しかし、プリウスコーナーで縁石に乗ってしまい、わずかながらも姿勢を乱してしまう。

 これで中山の逃げ切りかと思われたものの、最終コーナーで中山のインに飛び込んでオーバーテイク。トップに浮上する。交わされた中山もストレートで抜き返そうとしたが、コンマ3秒届かず。坪井がIPSで初優勝を飾ることとなった。

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