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国内レース他 ニュース

投稿日: 2020.10.01 14:19
更新日: 2020.10.01 15:50

ブリヂストン TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race第4戦十勝 レースレポート

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国内レース他 | ブリヂストン TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race第4戦十勝 レースレポート

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2020 クラブマンシリーズエキスパート 第4戦

雨の第1ヒートは鶴賀が大差で優勝 ドライの第2ヒートでは惜しくも2位

 エントリー台数はわずか9台となったエキスパートクラス。やはり北海道という地は遠いのだろう。しかし、その顔ぶれはシリーズチャンピオンを狙ってフルエントリーしているドライバーばかりであり、エキスパートクラスとして納得できるものとなっていた。

 ここまでシリーズポイントをリードしているのは#556呉 良亮(ブリヂストン)で、昨年のシリーズランキング3位で今シーズンの大本命である#56鶴賀義幸(ブリヂストン)は7ポイント差の2位。ここまで予選、決勝レースともに鶴賀の速さは際立っているのものの、それが結果に結びついていないのだ。チャンピオンを獲るためにも、自身の実力を結果で示すためにも、鶴賀にとって十勝は落とせないレースとなっていた。

●予選

 1日中冷たい雨が降り続いた予選は、雨量が変化する可能性を考えて、早めにタイムアタックに入った鶴賀が、1分46秒998のトップタイムをマーク。2番手タイムの#370菱井將文(ブリヂストン)の1分49秒044を、2秒以上引き離すタイムだった。

 その直後、#358池島実紅(YH)がエンジンブロー、コース全域にオイルを撒いてしまった。そのオイル処理のため予選は赤旗中断。その32分の間に雨は強まっていった。再開した予選は、そんな状況だけにタイムアップを実現したドライバーはなかった。

 3位には呉、4位は最後まで果敢にアタックを続けていた若手#550宗藤昌太朗(ブリヂストン)が入った。ブリヂストン装着勢の4台は、1位から4位までを占め、ポテンザRE-12Dのウエット性能の高さを証明してみせた。

●決勝・ヒート1

 スタートから鶴賀がしっかりと速さを見せ、危なげなく勝利を飾った。1周目に2秒053、2周目には4秒335と大きなリードを作り、その後も毎周着実にリードを拡げていった。14周のチェッカーを受けたときには12秒255にまで差を拡げていた。

 かつてチャンピオン争いをしていたジムカーナのレジェンドドライバー菱井は、昨シーズン欠場のブランクがまだ響いているのか、巻き返すことはできなかった。予選3位の呉だったが、スタートで宗藤に先行を許し、4位でチェッカーを受けた。

 その宗藤は、菱井へアタック。しかしベテランの巧みなブロックによってオーバーテイクできず、3位フィニッシュとなった。予選同様、ブリヂストン装着勢の4台が1位から4位までを独占した。

●決勝・ヒート2

 時間の経過とともに路面はほぼドライへと乾いていくなか、エキスパートクラスの第2ヒートがスタートした。ポールポジションの鶴賀は今回もうまくスタートを決め、リードしていく。

TGR 86/BRZ Race 2020 クラブマンシリーズエキスパート第4戦 決勝・ヒート2
TGR 86/BRZ Race 2020 クラブマンシリーズエキスパート第4戦 決勝・ヒート2

 だが後方は平穏ではなかった。2番グリッドの菱井はシグナル前に動いてしまい、3番グリッドの宗藤はサイドブレーキが弱くて動き出してしまった。その結果、2台はドライブスルーペナルティを受け、下位でレースを終えることになった。背後のライバルが消えた鶴賀は楽な展開になると思われたが、現実はそうではなかった。

 2位には5番グリッドからスタートした#504富林勇佑(DL)が上がっていた。しかもレースペースは0.5秒以上富林のほうが速く、少しずつ間合いを詰めた富林は12周目、鶴賀をオーバーテイクし、ついにトップを奪う。しかし鶴賀は付いていくことができず、差は拡がっていった。富林は初優勝。一方の鶴賀は総合優勝のないまま、シリーズランキングでトップに立った。3位には#186勝木祟文(DL)が入った。

第1ヒートで優勝、第2ヒートで2位となった#56鶴賀義幸選手のコメント

「第1ヒートは狙い通り、大きな差をつけて勝つことができました。でも第2ヒートではレースペースが上がらず、富林選手にオーバーテイクを許してしまいました。現時点ではまだ敗因というか、ペースが上がらなかった原因は判っていません」

「コース上はドライになって来たんですけど、広い範囲に泥が出ているような状況になっていました。ちょっと残念でしたね。ただ目標はチャンピオンなので、今回多くのポイントを得てトップに立てたことは、素直に嬉しいですね。もう一度気を引き締めて、チャンピオンを狙いたいと思います」

#56鶴賀義幸
#56鶴賀義幸


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