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国内レース他 ニュース

投稿日: 2020.10.21 14:42
更新日: 2020.10.21 14:43

ブリヂストン TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race第8戦岡山 レースレポート

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国内レース他 | ブリヂストン TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race第8戦岡山 レースレポート

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2020 プロフェッショナルシリーズ 第8戦

岡山マイスターの阪口良平が驚速!コースレコードを出して総合優勝

開催場所:岡山国際サーキット
開催日:2020年10月17日(土)~2020年10月18日(日)

 残り2戦、チャンピオン争いは接戦となっている。ポイントリーダーはチャンピオン争い初参入の#87久保凜太郎(ブリヂストン)で、2ヒート制の十勝での大量得点が効いている。2位は5度目のチャンピオンを狙っている#1谷口信輝(ブリヂストン)で、わずかに3ポイント差。3位には#34佐々木雅弘(ブリヂストン)、4位は#988井口卓人(ブリヂストン)と、ベテラン勢が並ぶ。

 しかしトップの久保でも44ポイントであり、最終戦を含めて最大55ポイントを入手可能なので、計算上はゼロポイントからでもチャンピオンになる可能性もある。レース数が少なく、ポイントが分散している今シーズンはチャンピオンへの大きなチャンスでもある。

●予選

 予報の段階から雨ではあったが、プロフェッショナルシリーズの予選の頃には止むだろうという情報だった。しかし実際には雨が残っていた。天候などによってタイヤを選択するチームやドライバーもあるが、雨ということになるとブリヂストンの一択となる。もちろん、それはポテンザRE-07Dのウエット性能の高さによるものだ。

 雨によるアクシデントは、時として予選を混乱させる。それを避けるためか、開始早々からアタックに入るドライバーが少なくなかった。最初にトップタイムを記録したのは#7堤優威(ブリヂストン)で、それを#98近藤翼(ブリヂストン)、さらに久保が更新していく。予選はその3人のタイム更新ルーティンが2周目を終えた後、堤がトップに立ち、初のポールポジションを獲得した。2位には久保、3位に近藤となった。チャンピオンを狙う谷口は8位、佐々木は6位となった。雨の予選ということもあり、1位から18位までブリヂストン装着勢が並んだ。

●決勝・ヒート1

 雨は完全に上がったものの、路面はまだウエットの状態で、第1ヒートはスタートした。堤選手はポールポジションからうまくスタートを決め、さらに好スタートを決めた久保選手は近藤選手を制して2位へとポジションを上げ、そのふたりが、3位争いのグループを引き離していった。2台のペースは速いだけでなく、若手とは思えないほどの安定感のある走りを見せた。

 スタートで3位へポジションを上げたのは佐々木で、谷口も1つポジションを上げて7位でオープニングラップを終えた。その谷口はその後、8周目に6位、9周目に5位と順位を上げていき、最終的に4位で第1ヒートを終えた。トップ2台の争いは落ち着いたものだったが、レース終盤に久保がスパートをかけ、堤の背後まで迫ったが、オーバーテイクには至らなかった。堤は2年ぶり2度目の優勝となった。ブリヂストン装着勢は1位から16位までを占めた。

●決勝・ヒート2

 雲は多いものの、日差しがアスファルトを照らす秋晴れとなった日曜日、第2ヒートがスタートした。スタート直後から横並びのままでコースを進んでいった。その状況のなかで順位を落としてしまったのが谷口で、オープニングラップで7位となった。逆にポジションを上げたのが#90阪口良平(ブリヂストン)で、6位スタートから4位へとジャンプアップした。そして、このレースの主役は、阪口だった。

#90阪口良平(大阪トヨタ86 Racing)
#90阪口良平(大阪トヨタ86 Racing)

 2周目にはコースレコードを更新するファステストラップを記録。4周目に近藤をオーバーテイクして3位へ上がると、トップ2台に接近。レースペースの速さは明確だった。それに反応したのか、久保が堤に仕掛けたが、オーバースピードでオーバーランしてしまい、そのインを阪口がつき、易々とトップを手に入れるとペースを上げ、一気に引き離す。ラップ毎に0.5秒以上の差を積み上げ、優勝を手にした。チームの母体である大阪トヨタは9月末まではレース活動を自粛ということで、今大会が復帰初戦だった。

 ポイントリーダーの久保は2位、ヒート1優勝の堤は3位となった。谷口は4位で、久保との差は10.5ポイントへと拡大、5度目のチャンピオンを狙うには苦しくなった。チャンピオンの権利が残るのはもうひとり、佐々木までだが、自身が優勝し、久保がノーポイントであることが条件となる。ブリヂストン装着勢は、1位から13位までを独占した。

第1ヒート6位、第2ヒートで逆転の優勝を果たした#90阪口良平選手のコメント

「路面温度が上がるとアンダーステアが出る傾向があったんですね。それで大きくノーズダイブさせないようにブレーキングでコントロールして、クルマを転がすように走らせたらコーナリングスピードも高くなり、コースレコードにつながったと思います。新車にしてもらってからは速さもあるし、チームに感謝したいですね。タイヤに関しては、いろいろな条件下で高性能なブリヂストンに決めてセットアップを煮詰める方向のほうが、タイヤを状況に応じて変更するよりも、レースでは有利だと思っています」

プロフェッショナルシリーズ第8戦 決勝・ヒート2表彰台
プロフェッショナルシリーズ第8戦 決勝・ヒート2表彰台


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