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国内レース他 ニュース

投稿日: 2016.11.21 14:28

S耐最終戦:3号車ENDLESS ADVAN GT-Rが残り6分で逆転勝利

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国内レース他 | S耐最終戦:3号車ENDLESS ADVAN GT-Rが残り6分で逆転勝利

 午後からのST-XからST-3で構成されたグループ1の決勝レースは、ランキング順のグリッドとなり、前戦でチャンピオンを決定していたチームが、それぞれのクラスの最前列に並んだ。

 スタートを迎える頃は路面も限りなく乾いており、全車がドライタイヤでの戦いになった。スタートから飛び出したのは、24号車スリーボンド日産自動車大学校GT-Rの藤井誠暢。逃げ続けて内田雄大につなぐが、代わってトップに立った3号車ENDLESS ADVAN GT-RはTANIGUCHIにスイッチしても、そのポジションをキープする。

S耐最終戦AP/グループ1レーススタート
S耐最終戦AP/グループ1レーススタート

 内田は逆転を果たせず、早めに平峰一貴にバトンを託すことに。これを見たENDLESS ADVAN GT-Rはタイヤ無交換で前に出る作戦を採るも、峰尾は平峰の背後でコースに戻る羽目となり、じわじわと差を広げられてしまう。

 そのまま逃げ切るかと思われたスリーボンド日産自動車大学校GT-Rだが、残り6分となったところで突然ピットインへ。ガス欠症状に見舞われ、やむなくトップを明け渡すことになり、チャンピオンとしての花道を飾ることは許されなかった。

S耐最終戦AP/チェッカーを受ける3号車
S耐最終戦AP/チェッカーを受ける3号車

 大逆転優勝をENDLESS ADVAN GT-Rが果たして、今季2勝目をマーク。「最後に24号車(スリーボンド日産自動車大学校GT-R)と対等に戦えるようになって、最後に優勝できたので、感無量です」と峰尾。3位は5号車Mach MAKERS GTNET GT-Rの白井剛/星野一樹/藤波清斗組が獲得した。

 ST-1クラスでは108号車CARGUYの木村武史/野間一/林裕介組がランボルギーニウラカン・スーパートロフェオを持ち込み、777号車D’station Porsche 991の星野敏/荒聖治組と真っ向勝負。

S耐最終戦AP/108号車CARGUY
S耐最終戦AP/108号車CARGUY

 決勝ではCARGUYが一時トップを走るも、ハンデキャップが厳しく再逆転を許すことに。「ウラカンはすごく速かったけど、勝てて良かった。ノーミスで終わったので、いい終わり方です」と星野は満足そうな表情を見せていた。
S耐最終戦AP/7号車恒力技巧☆新菱オートDXLエボIX
S耐最終戦AP/7号車恒力技巧☆新菱オートDXLエボIX

 ST-2クラスは3台のランサーエボXがすべてリタイアを喫し、59号車DAMD MOTUL ED WRX STIの圧勝となるかと思われたものの、終盤に足まわりが壊れて修復に4周を要してしまう。大逆転優勝を飾ったのは、7号車恒力技巧☆新菱オートDXLエボIXのカルロス本田/佐藤勝博/下山久寿男組。「S耐を20年やってきて、初めて勝てました」と本田は大喜びだった。

 そして、ST-3クラスでは38号車MUTA Racing TWS IS350の阪口良平が最初に逃げて、堀田誠が貯金を守り、また阪口が最後に引き離すという、いつもどおりの展開に。

S耐最終戦AP/38号車MUTA Racing TWS IS350
S耐最終戦AP/38号車MUTA Racing TWS IS350

「なんとか6戦5勝という結果でシーズンを終えることができました。オートポリスはZが速いと思っていたんですが、トラブルもあったことで我々は逃げられたのかな、と。最高の1年間になりました」と堀田。

 一方、中山雄一から嵯峨宏紀へのバトンタッチを、ラスト10分まで引き延ばして2位獲得を狙った62号車DENSO Le Beausset RC350だったが、マージンは十分でなく、15号車岡部自動車DIXCELチームテツヤZ34の長島正明/田中徹/田中哲也組が逆転し2位を獲得した。


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