予選での不調を好スタートで挽回 西澤嗣哲が3位表彰台を獲得
開催場所:ツインリンクもてぎ
開催日:2021年03月20日(土)~2021年03月20日(土)
9年目のシーズンがついに幕を開けた。TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceの開幕戦がツインリンクもてぎで開催されたのだ。その入門編ともいえるオープンクラスは多くの人がチャレンジし、上級のエキスパートクラスへとステップアップしたり、他のレースへと活躍の場を移すなどドライバーの入れ代わりも少なくない。
それだけに毎年シーズン開幕とともに、新しいヒーローが出現するのもオープンクラスの楽しみでもある。エントリー台数は37台となった。
■予選
曇り空のなかでスタートしたオープンクラスの予選は、大きなトラブルもなく、各マシンがアタックしていく。前日までのスポーツ走行を含めて、トップタイムをマークしてきた#63加藤潤平(DL)がコースレコード1分18秒768を出して1番手に。このレース初参戦でありながら、F4への参戦経験もある若手ドライバーが、その速さを遺憾なく発揮したかたちだ。
それを昨年のシリーズチャンピオンである#559岡田整(YH)が追いかけたものの、1分18秒980。コースレコードは出せたもののわずかに届かない。そのふたりに予選最後の最後で割って入ったのは、昨年の最終戦もてぎでポールポジションを獲得している#62咲川めり(YH)だった。
ブリヂストン装着勢は、昨シーズンのランキング2位となった#124西澤嗣哲が5番手、レーシングドライバー細川慎弥選手の奥さんで2019年からスポット参戦している#296細川由衣花が9番手となった。
■決勝レース
予選の3時間後、土曜日のお昼前というタイトなスケジュールで、オープンクラスの決勝レースが行われた。そのスタート、2番グリッドの咲川がスタートで出遅れてしまい、4番手へとポジションを落としてしまう。直後のグリッドからスタートした#209五賀貴男(DL)も道連れとなり5番手へ。反対に絶好のスタートを決めたのは西澤で3番手へと上がった。
そうしたスタートの混乱とは無関係に、加藤は2番手に上がった岡田を引き離していく。レースペースも安定しており、2周目には0秒901、4周目には1秒935と、1周当たり0.5秒ずつ差が開いていく。
上位陣は順位の変動はなく、レースは少しずつバラけながら周回数が進んでいった。トップチェッカーを受けたのは加藤で、初参戦初優勝をポール・トゥ・ウインで飾ることになった。2位には岡田、3位は西澤がオープニングラップの順位のまま、チェッカーを受けた。
●クラブマンシリーズ・オープンクラスで3位表彰台を獲得した#124西澤嗣哲選手(ブリヂストン)のコメント
「元々スタートは得意なんですが、今回の決勝レースでは絶好のスタートを決めることができました。仲間うちでは定評があるんですよ(笑)」
「ただ、前を行く岡田選手を追いかけることはできなくて、咲川選手を抑えるのが精一杯でしたね。タイヤについては、どうでしょう、まずもっとウデを磨かないとダメですよね」