レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

国内レース他 ニュース

投稿日: 2021.04.22 23:10

COMET RACING 2021スーパー耐久シリーズ第2戦SUGO レースレポート

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


国内レース他 | COMET RACING 2021スーパー耐久シリーズ第2戦SUGO レースレポート

2021 スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook
SUGOスーパー耐久3時間レース

2021年4月17日(土)〜18日(日)
スポーツランドSUGO(宮城県)
入場者数:4月17日 2,100人
     4月18日 3,200人

70 COMET RACING AMG GT4
藤井正明/横溝直輝/坂井一裕/野間一

タイトなSUGOで苦戦
最後はクラッシュで終える

4月17日(土)
公式予選:ST-Zクラス14番手
(合算タイム3’26.975)

4月18日(日)
決勝:リタイア(50周)

 日本のビジネスシーンで活躍する4名の実業家たちが2020年に結成したレーシングチーム『COMET RACING』。3月に行われた第1戦では、強い雨のなかCOMET RACING AMG GT4、COMET AMG GT4の2台は粘りのレースで完走を果たし、その第一歩を記した。迎えた第2戦の舞台はスポーツランドSUGO。ランオフエリアも狭く、タイトで知られる難コースだ。

 そんなSUGOでの第2戦に向け、これまで同様COMET RACINGはレースウイークを前に“特訓”を行った。練習こそスキルアップへの近道。それは間違いないのだが、この特訓の際、77号車COMET AMG GT4はまさかのクラッシュ。車両の手配が間に合わず、第2戦は70号車COMET RACING AMG GT4の1台体制で参戦することになった。とは言え、77号車COMET AMG GT4の辻子依旦/ケイ・コッツォリーノ/山﨑裕介の3人もSUGOを訪れ、70号車の藤井正明/横溝直輝/坂井一裕、そして第4ドライバーとして登録された野間一を支えた。

 4月15日(木)、16日(金)と続いた専有走行では、横溝から坂井、藤井と繋ぎながら習熟を進めていくが、「SUGOは得意」という坂井のペースが良い。藤井も少しずつペースを上げていくが、迎えた4月17日(土)の予選はウエット。「僕が走るのは雨ばかりで」と苦戦を強いられた。「ドライで走りたいです」と藤井は苦笑いを浮かべたが、横溝の速さもあり予選通過を果たした。

 迎えた4月18日(日)は、午前にグループ2、午後にCOMET RACING AMG GT4が参加するグループ1の決勝レースが行われた。前日までの雨は止み、晴天に恵まれたものの風が強いなか、午後1時55分からフォーメーションラップがスタートした。COMET RACING AMG GT4のステアリングを握るのは坂井だ。

 坂井は序盤、他クラスの車両と競り合いながらレースを進めていくが、順調にペースを上げていた13周目、レインボーコーナーでスピンを喫してしまった。コース中央でストップしたが、幸い他車と接触することなくコースに復帰。一度ピットに戻り再走するが、今度は馬の背コーナーでも接触されコースオフを喫するなど、SUGOの難しさを感じながらの走行となった。

 それでもCOMET RACING AMG GT4にダメージを負うことなく、坂井は41周までを走りきりピットイン。今度は藤井に交代する。しかし、果敢にコースインしていった藤井だったが、コースイン後2周目、かなり強引に突っ込んできた#505 アウディと接触。右リヤの足回りを痛めピットインを強いられた。アップライトをまるごと交換する大手術となったが、それでも諦めず、いったん横溝がコースへ。チェックを行った後、藤井にふたたびステアリングを委ねた。

 藤井は慎重にラップを重ねるが、今度は難所のSPコーナーでST-X車両に道を譲った際、アウト側の縁石に乗りスピンを喫する。そこへ、別のST-X車両が運悪く差しかかってしまい、2台はクラッシュ。幸い藤井に怪我はなかったが、COMET RACING AMG GT4はダメージを負い、リタイアを強いられることになってしまった。

 難コースのSUGOで、ほろ苦い2戦目となったCOMET RACING AMG GT4。しかしこの経験は、今後に確実に活きてくるはずだ。

藤井正明とケイ・コッツォリーノ
藤井正明とケイ・コッツォリーノ

COMET RACING AMG GT4
COMET RACING AMG GT4

70 COMET RACING AMG GT4 "DRIVER’s Voice"

藤井正明 MASAAKI FUJII
コースインした後、アウディと接触することになってしまいましたが、そのトラウマがずっと残っていて、SPコーナーで速いクルマが来た際に、自分のラインで走れば良かったのに、その前のことが意識にあって、大きめに譲ったところ、縁石を踏みスリップしてしまいました。そこでクラッシュになりましたが、悔しいですね。やはりこのスポーツランドSUGOは週末を通じて苦手意識がどうしてもあったように感じます。狭いコースですし、難しかったです。でもこうした経験が次に活きると思いますし、次戦は富士スピードウェイなので、また次のレースで頑張っていきたいと思います。

横溝直輝 NAOKI YOKOMIZO
やはりスポーツランドSUGOはタイトでランオフエリアも狭く、難しいコースで、藤井選手、坂井選手のふたりにとっては、すごく大変なレースウイークになってしまったと思います。第1戦のツインリンクもてぎが雨のレースだったこともあり、ドライコンディションで行われた今回の第2戦は、改めての“開幕”ととらえて臨んでいきましたが、初めての試練とも言えるアクシデントなどがたくさんあり、コーチングを担当する僕にとっても、非常に勉強になる週末となりました。この試練をしっかりと乗り越えて、次戦の富士スピードウェイでのレースに挑んでいきたいと思っています。

坂井一裕 KAZUHIRO SAKAI
初めてのレーススタートを担当しましたが、このコースは比較的得意だったこともあり、緊張することなくこなすことができました。その後はスピンもありましたが、前のクルマを意識しすぎてしまったことが良くなかったですね。その際にクラッシュにならなかったのは良かったです。馬の背コーナーでは、接触されたこともあり、またコースアウトしてしまいましたが、その他は自分のペースできっちり走りきることができたのではないでしょうか。もう少し視野を広くもたなければという課題も見つかりましたが、得意なコースでドライで走ることもでき、また成長できたのではないかと思います。

COMET RACINGのメンバーたち
COMET RACINGのメンバーたち


関連のニュース