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国内レース他 ニュース

投稿日: 2021.04.23 15:50
更新日: 2021.04.23 15:58

ORC ROOKIE Racing 2021スーパー耐久シリーズ第2戦SUGO レースレポート

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国内レース他 | ORC ROOKIE Racing 2021スーパー耐久シリーズ第2戦SUGO レースレポート

スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook 第2戦
SUGO スーパー耐久3時間レース

2021年4月17日(土)〜18日(日)
スポーツランドSUGO(宮城県)

それぞれの課題と、それぞれの収穫。新たなステップへの第2戦

『もっといいクルマづくり』を実現したい──。そんな想いを胸に集まった仲間たちによって、2019年からスーパー耐久シリーズに挑戦を開始したROOKIE Racing。その3年目の挑戦となる2021年は、ツインリンクもてぎで3月に行われた第1戦で幕を開けた。

 そんな第1戦では、土曜までは晴天に恵まれていたものの、ST- クラスのORC ROOKIE Racing GR YARISは公式予選後にトラブルが起き、さらに強い雨のなかでの戦いとなった決勝レースでは、ハイペースで追い上げをみせていたものの、その雨の影響かエアクリーナーが水を吸ってしまうトラブルが起きてしまった。

 あいにくレースは強雨のため赤旗中断となり、そのまま午後4時、大会審査委員会は天候の回復が見込めないとし、レース終了が決断されたが、ORC ROOKIE Racing GR YARISのトラブルを繰り返さないためにも、第2戦までの間に対策が施された。しかもこの週末はふたたび雨の予報が出ており、対策が必要だった。

 そしてORC ROOKIE Racing GR Supraは第1戦は見事完走を果たし、ドライバーたちもそれぞれウエット路面での走行をはじめ、多くの経験を得た。それぞれの2台の課題を活かし、さらなる一歩へと臨む第2戦の舞台は、宮城県のスポーツランドSUGOだ。

 日本で最も高低差があるスポーツランドSUGOは、全長3621メートル。非常にタイトで、ミスがあれば即クラッシュに繋がる難コース。ROOKIE Racingは改装なった44番/45 番ピットに入り、4月15日(木)から走行をスタートさせた。

スポーツ走行(木)〜専有走行(金)

4月15日(木) 天候:晴れ 路面:ドライ
4月16日(金) 天候:曇り 路面:ドライ

 第2戦『SUGO スーパー耐久3時間レース』のレースウイークは、4月15日(木)からスタートした。今回のSUGOはコース全長が短いこともあり、車両の速度によってグループ1、グループ2に分けられており、ORC ROOKIE Racing GR Supra はグループ1、ORC ROOKIE Racing GR YARISはグループ2に割り振られた。この日は午後0時から25分間ずつグループ2、グループ1の走行が3セッション行われ、2台ともに晴天の下で走行を重ねていった。

 明けて4月16日(金)は曇り空。午前8時からスタートしたグループ2の走行では、ORC ROOKIE Racing GR YARISが出走。佐々木雅弘からコースインすると、6周をこなしピットイン。モリゾウが乗り込み20周という長い周回をこなし、SUGOを習熟。その後井口卓人、松井孝允と交代し走行を締めくくった。

 一方午前9時15分からスタートしたグループ1に出走したORC ROOKIE Racing GR Supra は蒲生尚弥からコースインすると、すぐに豊田大輔に交代。このところ多忙で「走り方を忘れていました(笑)」という大輔だが、木曜にドライブしていた山下健太からの的確なアドバイスも功を奏し、少しずつ感覚を取り戻しながら小倉康宏に交代。こちらもSUGOの習熟を進めていった。

 雲が厚くなり、やや風も強くなり始めた午後0時50分からのグループ2の走行2回目では、モリゾウからコースインしラップを重ねていくが、9周目にドライブシャフトにトラブルを抱えてしまいピットイン。この修復には30分近くを要してしまった。その後は佐々木、井口と交代したが、貴重な走行時間を失ってしまった。

 午後2時05分からスタートしたグループ1の午後の専有走行では、ORC ROOKIE Racing GR Supraは、第1戦もてぎでもそうだったように、午後のセッションではプロのふたりのドライバーは乗り込まず、大輔と小倉の習熟に充てた。大輔からコースインすると、24周という長い走行をこなしピットへ。小倉に交代。22周を走り走行を締めくくった。

ORC ROOKIE Racing GR YARIS
ORC ROOKIE Racing GR YARIS

公式予選

4月17日(土) 天候:雨 路面:ウエット

 迎えた4月17日(土)の予選日は雨となった。午後0時30分からの公式予選で、まずグループ2のAドライバー予選にORC ROOKIE Racing GR YARISで挑んだのは井口卓人。この頃には雨は止みはじめていたが、スリッピーな状況のなかのアタックになったものの、1分41秒771というタイムを記録し、ST-2クラスの首位につける。

 すると、Bドライバー予選に臨んだ佐々木雅弘が魅せた。スリックタイヤ装着を決断したのだ。まだ路面は乾ききっていなかったが、「細かな調整をして、気合と根性と、みんなの気持ちで(笑)」と佐々木は1分40秒718という圧倒的なタイムでポールポジションを決めた。

 そして、勢いそのままにCドライバーのモリゾウも「私の場合、ウエットタイヤが初めてでしたが、プロのみなさんからの感想を聞き、印象を探りながら走りました」と1分42秒797というクラス2番手タイムをマーク。路面が好転したDドライバー予選でも、松井孝允がクラス首位につけ、予選を締めくくった。

 またORC ROOKIE Racing GR Supraは、蒲生尚弥が1分38秒367をマーク。続くBドライバー予選の大輔のときはコンディションが難しかったが、安全も重視し、ウエットタイヤでアタックに臨んだ。ただ、「レインで初めてこういう微妙なコンディションに臨みましたが、状況に慣れたときにはタイヤが終わってしまって。1周に合わせるプロのすごさは勉強になりました」と苦戦。1分40秒987というベストタイムとなった。さらに山下健太、小倉康宏もきっちりタイムをマークし、予選を終えた。

#32 決勝レース

4月18日(日) 天候:晴れ 路面:ドライ

 4月18日(日)の決勝日は、午前にORC ROOKIE Racing GR YARIS が参加するグループ2の決勝が行われ午前8時45分にレースの火蓋が切られた。

 この日のスポーツランドSUGOは、前日から一変して快晴。ただ朝から風が強いなかで迎えることになった。コース上はまだ一部が濡れていたものの、風の影響もあり、スタート時にはほぼドライに。ORC ROOKIE Racing GR YARIS はスリックタイヤを履き、佐々木雅弘がスタートドライバーを務めた。

 今回のグループ2の決勝レースのポールポジションからスタートすることになった佐々木は、ホールショットを決めるとレースをリードしていく。ただ、後方からST-3クラスのトップ争いが争いながら佐々木の後方へ接近。6周目の1コーナーでは、#52 クラウンRSがやや強引に佐々木のインへ。危うく接触しかけるシーンもあったが、クラス違いであり、冷静にバトルを展開しながら決して無理はせずこれに対応した。

ORC ROOKIE Racing GR YARIS
ORC ROOKIE Racing GR YARIS


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