27日午後に行われた第3戦決勝のスターティンググリッドは、公式予選1のセカンドベストタイム順となり、ポールポジションは片山が獲得。続いて2番グリッドに塩津、3番グリッドに古谷、4番グリッドは三浦と第1戦、第2戦の表彰台メンバーが上位をキープした。
スタートでホールショットを決めたのは2番グリッドスタートの塩津。片山をかわしトップに浮上するとFRJ初優勝に向けてプッシュを続ける。しかし、2番手にポジションを下げた片山のペースは良く、塩津の背後でオーバーテイクの機会を伺う展開に。
そんななか、1周目のヘアピンで5番グリッドスタートのルッカ・アレンと4番グリッドスタートの三浦愛の2台が接触し、アレンはスピンを喫してしポジションを大きく下げてしまう。
塩津、片山の一進一退の攻防はレース中盤まで続いたが、8周終了時点で0.382秒差まで詰めた片山が、バックストレートでスリップから抜け出し、横に並ぶと、ヘアピンの進入でイン側をキープし、トップを奪え返した。さらに塩津は10周目の3コーナーでわずかにオーバーランした隙に古谷にもかわされ、3番手までポジションを落とすことに。
一方、マスタークラス首位を独走し、クラス3連覇も見えていた田中だったが、スタート手順違反によりレース結果に10秒加算のペナルティが課せられることに。3連勝を手にするにはクラス2番手に続くDRAGONに対し、10秒以上のギャップを築かなければならない状況の中、13周目のリボルバーコーナーでコースオフを喫し、戦線離脱となってしまう。
終盤、トップの片山に対し、FRJ参戦2年目の古谷がスパートをかけ、ギャップを1秒以内まで縮めるも順位は変わらず。第3戦決勝は片山義章がポール・トゥ・ウイン、2位に古谷、3位に塩津という表彰台。マスタークラスはDRAGONが今季初勝利を手にした。
フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ
第3戦岡山国際サーキット 決勝レース結果(編集部集計)
| Pos | M | No | Driver | Car Name | Laps | Grid |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 6 | 片山義章 | OIRC F111/3 | 18 | 1 | |
| 2 | 28 | 古谷悠河 | TOM’S YOUTH | 18 | 3 | |
| 3 | 87 | 塩津佑介 | Power s MP F111 | 18 | 2 | |
| 4 | 8 | 三浦愛 | ARTA F111/3 | 18 | 4 | |
| 5 | 22 | 伊藤鷹志 | RaiseUPF111/3MT | 18 | 7 | |
| 6 | M | 30 | DRAGON | B-MAX ENGINEERING FRJ | 18 | 9 |
| 7 | M | 27 | 今田信宏 | JMS RACING with B-MAX | 18 | 8 |
| 8 | M | 96 | TAKUMI | B-MAX ENGINEERING FRJ | 18 | 12 |
| 9 | M | 34 | 三浦勝 | CMS F111 | 18 | 13 |
| 10 | 1 | L.アレン | Sutekina Racing | 18 | 5 | |
| 11 | M | 7 | 畑享志 | Super License | 18 | 11 |
| 12 | M | 11 | 植田正幸 | Rn-sportsF111/3 | 17 | 10 |
| 13 | 45 | 辻子依旦 | PONOS Racing | 16 | 14 | |
| M | 39 | 田中優暉 | ASCLAYIndサクセスES | 12 | 6 |
天候:曇り 路面:ドライ
ファステストラップ:古谷悠河(TOM’S YOUTH) 1’27.313(14/18)
*ゼッケンNo.39は、2021 FORMULA REGIONAL選手権 統一規則書 第31条 7.(スタート手順違反)により、決勝結果(18’01.414)に10秒を加算した。





3戦を終えてのシリーズポイントランキングは、片山が75ポイントで選手権をリード。2番手に54ポイントの古谷、3番手に40ポイントで塩津、4番手に39ポイントで三浦愛が続く。一方、マスタークラスは51ポイント獲得の今田がトップ、2番手に50ポイント獲得の田中、3番手に48ポイント獲得のTAKUMIと上位3名が3ポイント差の接戦が繰り広げられている状況だ。
2021年のフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップ、第4戦〜第6戦が開催される第2大会は8月21〜22日にスポーツランドSUGOにて開催される。
