関係者はあまり驚かなかったのではないだろうか。それくらい、ごく自然に下田紗弥加は女性ドライバー初のD1グランプリ(D1GP)ベスト8進出を果たした。そこにもうガラスの天井はなかった。
2001年に始まったD1GPの歴史で、初めて追走に勝ち上がった女性選手は味元美智恵だ。それが2014年(ただしこのときは追走予選)。D1GPにおいて、女性ドライバーが追走進出というガラスの天井を破るまでに13年かかったのだ。なお味元は2015年第1戦の追走予選で勝利し、16位という成績を残したが、これが女性選手の最高順位だった。